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山火事の炎の中を奇跡的に生き延びた猫。もう会えないと思っていた飼い主さんと再会し、幸せそうに寄り添い続ける

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先週、山火事の炎が北カリフォルニアのラシ・ピングさんの家に迫る中、ラシさんと夫のカーティスさんは家から避難するために、急いで荷造りをしていました。

炎は夫婦の家の目前まで迫っていました。そして、夫婦が家を出る準備ができた時、猛烈な炎が近くのプロパンガスのタンクを爆発させました。するとその音に驚いた猫の『メイソン』がキャリーから逃げ出して、街の中へと姿を消してしまったのです。ラシさんはメイソンの後を死に物狂いで追いかけましたが、近くにいた消防士達に止められてしまいました。

「メイソンは走り去り、私の心臓は壊れそうなくらい脈打っていました。私は彼に追いつくことができませんでした。私はもう二度と彼には会えないと感じました」とラシさんは言いました。

夫婦は悲しみに暮れていました。夫婦は山火事で自宅がどうなるか分からず、メイソンに何が起こっているかも分かりませんでした。そんな中、ラシさんはメイソンのことがどうしても諦めきれず、SNSにメイソンの写真を投稿し始めました。

見つめる猫出典:Laci Ping

「私は誰かがメイソンを保護していないかを確認するため、毎日オンラインでメイソンの情報を探し続けました。そして数日後、獣医学部で学んでいるデイビスさんが投稿した、動物病院に保護されている猫の写真の一覧を見つけました。」

その写真を見たラシさんは、自分の目が信じられませんでした。なんと猫達の写真の中に、メイソンとよく似た特徴の猫が写っていたのです!

「私はさらに猫の特徴を細かく確認しました。そして私はその猫が、さらにメイソンのように感じました。」

見つめる猫出典:Laci Ping

友達の家に避難していた夫婦は、すぐに動物病院へと連絡を取り、保護猫を確認するために動物病院へと向かいました。そして夫婦が診察室の中で待っていると、箱に入れられた1匹の猫が運ばれて来ました。

そして箱が開かれると、そこにはメイソンがいたのです!

再会の瞬間はこちら。(動画)

「私はメイソンに会う瞬間まで、自分自身を責め続けていました。私は彼に会った瞬間、思わず泣き出してしまいました。私はもう二度と彼には会えないと思っていました。」

ラシさんはメイソンが生きていてくれたことに、心から喜びを感じました。そしてその気持ちはメイソンも同じでした。もう会えないと思っていたお母さんに気づいたメイソンは、ラシさんの胸の中に幸せそうに顔を沈めたのです。

抱っこされる猫出典:Laci Ping

「メイソンはとても幸せそうでした。私はそんな彼をあの時見失ってしまいました。私はこの数日間、彼に起こっていることを考えるのが、とても恐ろしかったです。」

メイソンは4本の足の全てに火傷を負っていましたが、幸いなことに完全に回復することができるそうです。メイソンは少なくと数日間は動物病院での入院が必要ですが、その後、再び家族と一緒の生活を始められるそうです。

再会した猫出典:Laci Ping

残念なことに夫婦の家は全焼してしまい、いつ元の場所に戻ることができるかは分かりません。現在も消防士達は山火事と戦っていて、約11000軒の家屋が焼失しました。この山火事で多くの命が失われ、1000人以上の人達が現在も行方不明になっています。

そんな猛威を振るう山火事の中で、消防士達はメイソンのような動物達を数え切れないほど救ってきました。ラシさんは他の家族が再び大切なペットに出会えるように、ペットの捜索を続けて欲しいと願っているそうです。それは飼い主さん達にとって、ペットがかけがえのない大切な家族の一員だからです。

抱きしめられる猫出典:Laci Ping

「ペットを見失った人達も、決して諦めないでください。もしペットが迷子になったら、SNSなどに情報を投稿して、可能性のある全てのページを確認してください。それはとても長い時間がかかるかもしれませんが、きっとそれだけの価値はあります。彼らはあなたと同じように、再び家族と出会える日を待っています」とラシさんは話してくれました。
出典:Laci Pingthedodo

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