ある日、サンフランシスコに住んでいる女性が近所の野良猫のために、裏庭に大きな箱と毛布で簡易的なシェルターを作りました。その後、気温が下がってくると野良猫が子猫達と一緒に現れて、シェルターの中で過ごし始めました。
そんなある日のこと、女性が猫の親子の様子を見に行くと、シェルターの中に1匹の子猫だけが残っていることに気づきました。子猫はまるで誰かが自分を迎えに来てくれるのを待っているかのように、シェルターの中に留まり続けていました。
子猫のことが心配になった女性は、地元の保護施設『セービング・グレース・レスキュー』に連絡をして、子猫を助けることが出来るかを尋ねました。
「女性は猫の親子が戻って来るのを待っていましたが、結局戻って来なかったため私達のところに連絡をしてきました」と保護施設で養育ボランティアをしているジョイスさんが言いました。
出典:specialfeatureskittens
ジョイスさんは子猫を自宅に迎え入れると、『ペパーミント』と名付けました。ジョイスさんは早速ペパーミントの全身を綺麗に洗って、たくさんのご飯を食べさせました。
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最初の数日間、ペパーミントは自分の存在を消すかのように物陰に隠れていました。そのためジョイスさんは家中を探し回ってもペパーミントを見つけられない時があり、家から抜け出したのではないかと心配することもありました。
結局ペパーミントはとても見つけにくい場所に隠れていました。ジョイスさんはこれまでに多くの猫や子猫を育ててきましたが、ペパーミントは群を抜いて隠れるのが上手な子猫でした。
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その後、ペパーミントが勇気を振り絞って物陰から出てくると、ジョイスさんは安全を確保するために、ペパーミントにペットトラッカー付きの首輪を装着しました。これでペパーミントがどこにいるかをすぐに確認することが出来るようになりました。
それから約1週間後、ペパーミントは家の中が安全なことを理解すると、人間との距離を縮め始めました。「ペパーミントは物陰に隠れる代わりに、枕の隙間に隠れるようになりました。」
ペパーミントは美味しいご飯、快適なベッド、柔らかい毛布などで室内生活の快適さを味わうと、徐々に自信を持って行動するようになり、たくさん甘えてくるようになったのです。
「ある夜のこと、私がベッドで寝ようとしていると、ペパーミントが私のところにやって来ました。そして彼は私や先住猫の『カンガ』を抱きしめ始めました。」
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現在、ペパーミントは枕の上でリラックスしながらくつろいでいて、気を引くためにジョイスさんの元へと近づいてきます。ペパーミントは頭を撫でてもらうためにアピールしてきて、幸せそうにゴロゴロと喉を鳴らし続けているそうです。
今のペパーミントはご飯や避難場所の心配をする必要がないことを知っていて、頭の上に屋根があることに心から満足しているのです。
ペパーミントは保護から2週間も経たないうちに、好奇心旺盛なお話し好きの子猫へと変わりました。まだ少し恥ずかしがり屋なところもありますが、信頼できる人にはいつも嬉しそうに寄り添って、たくさんの愛情を吸収しているそうです。
ペパーミントは先住猫達の助けも借りながら自分の殻から出てきて、新しい人生を歩み始めました。ペパーミントは里子に出るための準備を進めていて、保護施設のスタッフ達はペパーミントの母親や兄弟の保護活動を続けているそうです。
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あの時、どうしてペパーミントだけが裏庭に留まることを決めて、母親や兄弟が裏庭を去ったかは誰にも分かりません。でも今のペパーミントは家猫としての暮らしを心から楽しんでいて、撫でてもらいたい時は躊躇することなく愛らしい姿でおねだりしてくるのです。
これからもペパーミントはたくさんの愛情を感じながら、安全な家の中で幸せいっぱいの毎日を送っていくことでしょう(*´ω`*)
出典:specialfeatureskittens/lovemeow