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助けを求めて、足を引きずりながら窓の外に現れた猫。厳しい生活に別れを告げて、安全な家の中で幸せな毎日を歩み始める

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ある日、カナダのモントリオールに住む夫婦が、路上で暮らしている1匹の猫に出会いました。夫婦は猫のことが心配になり、自然とご飯を用意するようになりました。

そして今年の初め、猫の住む地域を冬の嵐が襲いました。猫はご飯と暖かい避難場所を求めて、近所を彷徨い歩き始めました。そしてある家の庭に辿り着くと、窓枠に登って自分の存在を家の住人に知らせたのです。

マリー・ピアさんは窓の外に猫の姿を見つけてとても驚きました。猫は身体が冷たくなっていて、やつれていて、非常にお腹を空かせていました。

窓の外の猫出典:Rescuechatonsmontreal

猫の耳には凍傷があり、足を引きずりながら歩いていました。猫が助けを求めていることに気づいたマリーさんはすぐに行動を起こし、猫を家の中へと入れてあげました。

「外の気温は氷点下で、猫はこれ以上外にいることができませんでした。マリーさんは猫を家の中に招き入れて、私達のところに連絡してきました」と保護施設『シャトン・オルフラン・モントリオール』のセリーヌ・クロムさんが言いました。

『チートス』と名づけられた猫は、年齢が約3歳でした。チートスはその日の夜、暖かい場所でお腹をいっぱいに満たし、安全な環境の中でリラックスし、快適なベッドの中で眠りにつきました。

「チートスが足を引きずっていたのは大腿骨の骨折が原因でした。彼はできるだけ早く手術を受ける必要がありました。さらに彼はFIV(猫免疫不全ウイルス)の検査で陽性反応が出ましたが、それは野外の厳しい環境の中で生きてきたことを考えると、驚くことではありませんでした。」

チートスは獣医さん達の力を借りて、無事に骨折の手術を成功させました。チートスはまるで自分が助けてもらっていることを知っているかのように、獣医さん達の言うことを素直に聞いていました。その後、養育ボランティアのジョシュさんがチートスを自宅に連れて帰り、チートスの身体を回復させるためにケアを続けました。

チートスが身体を癒している間、ジョシュさんはできるだけ多くの時間をチートスのそばで過ごし、たくさんの愛情を注ぎ続けました。そのおかげでチートスはすぐにジョシュさんの愛情を受け入れるようになり、室内生活を楽しむようになりました。

それから毎日チートスは大きな進歩を続け、さらに自信を持って人間と接することができるようになりました。

その後、チートスが立ち上がって歩くための十分な力を得ると、ジョシュさんはチートスのお気に入りのオヤツを使って、最初の一歩を踏み出すように促しました。

「チートスは徐々に歩けるようになっていき、キャットニップが入ったオモチャで遊ぶようになりました。さらに彼は部屋中の探索をするようになり、居心地の良さそうな箱や棚を見つけると、幸せそうにくつろぐようになりました。」

さらにチートスは窓辺で日光浴をしながら窓の外のリスを観察したり、様々なオモチャで遊ぶ方法を学びました。

「チートスは人間のことを抱きしめたり、頭を擦りつけたりするのが大好きです。私達は彼がこの先ずっと幸せに暮らしていけるように、彼のことをしっかりとケアして、たくさんの愛情を注いでくれる素敵な家族を見つけようと考えています」とセリーヌさんが話してくれました。

チートスはみんなのおかげで完全に回復し、幸せで好奇心旺盛な猫へと生まれ変わりました。チートスはもう厳しい環境の中で身を守る必要はなく、お腹を空かせて路上を彷徨い歩く必要もないのです。

今のチートスはすっかり家猫生活を満喫していて、いつも幸せいっぱいに喉を鳴らし続けているのです(*´ω`*)
出典:Rescuechatonsmontreallovemeow

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