2005年、大学生だったマット・ミッチェルさんがルームメイトと朝食を食べていると、突然裏庭の方から何かの声が聞こえてきました。すぐにマットさんが確認しに行くと、そこにはこちらをじっと見つめてくる子猫の姿があったのです。
「子猫は裏庭に続く玄関のところにいました。私は子猫が母猫と離ればなれになってしまったのだと思いました。私は子猫にご飯を食べさせて、それからずっと一緒に暮らしています」とマットさんは言いました。
子猫は『スプリッツァー』と名づけられました。最初の頃のスプリッツァーはとても物静かだったため、マットさんはまさかスプリッツァーが、自分と一緒に様々な場所に出かけるようになるとは思ってもいませんでした。
マットさん達は湖のほとりの家に住んでいて、外には桟橋があり、小型のモーターボートでよく出かけていました。スプリッツァーは桟橋で遊ぶのが大好きで、いつもその場所で楽しそうに遊んでいたそうです。
その後、カヤックを購入したマットさんでしたが、スプリッツァーと一緒に冒険に出ようとは全く考えていませんでした。しかしある日、その考えが180度変わったのです。
「その日、何人かの友達と一緒に桟橋からカヤックを漕ぎ始めました。でも私はすぐに忘れ物に気づいて、桟橋に戻りました。私が再び沖に出ようとすると、スプリッツァーがニャーニャーと鳴きながらこちらに向かってきて、そのままカヤックに飛び乗ってきたのです!」
その瞬間からスプリッツァーはカヤックのとりこになりました。そのため今では毎回、マットさんと一緒にカヤックに乗って出かけるそうです。
「私は週に2〜3回カヤックに乗っているのですが、私がカヤックに乗るたびにスプリッツァーが楽しそうに乗り込んできます。」
カヤックは1人用で小さなものですが、スプリッツァーはその上でたくさんの楽しみを見つけました。スプリッツァーはカヤックの上で昼寝をしたり…
カヤックの上を歩き回ったり…
マットさんにスリスリしたり…
ただそこに座って、景色を楽しんだりしているそうです。
「スプリッツァーはカヤックの上を散歩して、毛布の上で休んで、端の方を器用に歩いて、湖の水を飲んで、私の膝に寄り添います。彼女はよく毛布の上で丸くなっているので、その場所でゆっくりするのが好きなのだと思います。」
「ちなみに私がスプリッツァーをかまおうとすると、興味を持ってくれないことがあります。彼女は典型的な猫で、甘やかされたお姫様ですが、とっても愛情深く、水の上で揺られているのが大好きです」とマットさんは話してくれました。
スプリッツァーは現在13歳ですが、その行動は子猫の時から変わっていません。スプリッツァーは人間のお父さんと過ごすのが大好きで、カヤックをやめようとは全く考えていないようです(*´ω`*)
出典:willtherebetuna/thedodo