人生に、もふもふを。

オフィス猫としての仕事を失い、保護施設に連れて来られた盲目の猫。迎えられた家で友達と出会い、毎日が幸せいっぱいに

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ある日、11歳の猫『バンビーノ』がワシントンにある保護施設『パーフェクト・パルス』にやって来ました。バンビーノはこれまでの数年間、地元の会社でオフィス・マネージャーとして働いてきた猫でした。

バンビーノは元々、この会社とは別の家で暮らしていましたが、飼い主さんが引っ越す時に保護施設に連れて来られた猫でした。

その後、会社がバンビーノを採用して、公式なオフィス猫になりました。「バンビーノはとっても愛らしい猫で、出会った人すべてが恋をしました。そしてバンビーノの方は、多くの人達から注目されるのが大好きでした」と保護施設のスタッフは言いました。

バンビーノはお客さんに挨拶をして、従業員達を監督して、誰にでも癒しを提供していました。バンビーノは広報の担当で、すぐに副社長に昇進したそうです。

しかし残念なことに、バンビーノが働いていた会社は事業を終了しました。そのため会社はバンビーノを保護施設へと連れて行き、最高の家が見つかることを願ったのです。

元々視力の弱かったバンビーノは、この数年間で完全に視力を失いました。でもバンビーノはいつも自信に溢れていて、フレンドリーで、人間のことを愛しています。バンビーノはキスとハグが大好きな、とっても愛らしい猫なのです。

こうして会社を出たバンビーノは、温かい生活を熱望していました。

そして10月上旬のこと、ある夫婦が保護施設にやって来て、バンビーノを家族に迎えました。夫婦は最近、高齢の飼い猫を亡くしたばかりで、家族になってくれる猫を探していたそうです。また夫婦と一緒に暮らす盲目の老犬も、猫の友達がいなくなって寂しい思いをしていました。

無事に保護施設を旅立ったバンビーノは、すぐに新しい環境に適応しました。

「夫婦はバンビーノと生活しながら、盲目の猫との接し方を学び、家の中をバンビーノが過ごしやすいように改善しました。一方のバンビーノは視覚以外の感覚を使って、家の中を自由に歩き回っています。バンビーノはいつも中庭で鳥の声を聞きながら、日光浴を楽しんでいます。」

「バンビーノは家の中を探索しながら、頭の中に完璧な地図を描きました。また彼は2時間ほどかけて、自分の好きな場所を見つけ出しました。彼は現在、家の中を完全に把握していて、どこにでも行くことができます」と夫婦は言いました。

バンビーノは新しい家で先住犬の『ギネス』に出会いました。2匹は何度か鼻でキスをした後、お互いのことを受け入れました。2匹はどちらも目が見えませんが、夫婦はよく家の中を一緒に散歩する、2匹の姿を見かけるそうです。

「バンビーノは私達のベッドで眠るのが大好きで、いつも目を覚ますと彼が隣にいます。彼は人間の髪を毛づくろいするのが大好きで、まるで子猫を世話しているかのように、いつも私達の髪を優しく毛づくろいしてくれます」と夫婦は嬉しそうに話してくれました。

こうして数年間オフィス猫として働いてきたバンビーノは、迎えられた家で新しい人生をスタートさせました。バンビーノは毎日、優しい家族とたくさんのお話しをしながら、退職後の日々を心から楽しんでいるのです(*´ェ`*)

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