ある日。早産で生まれた幼い子猫が、保護施設『マーフィーズ・セーフ・ヘイヴン』に運ばれてきました。子猫は生後2週間でしたが非常に身体が小さく、集中治療が必要でした。
「子猫を獣医さんに診てもらったところ、生存確率は5%と言われました。私達は可能性のある全てのことを行い、絶対に子猫の命を救うことを誓いました」と保護施設のオードリーさんが言いました。
オードリーさんは昼夜問わず子猫にミルクを飲ませ、一日中世話を続けました。そんなオードリーさんのおかげで子猫はついに体重を増やし始め、徐々に体力をつけていきました。
「子猫は日に日に力強くなっていきました。私達は子猫に『アメリア』と名づけました。」
未熟な状態で生まれたアメリアは、通常よりも成長が遅くなっていました。7週齢になったアメリアは、3週齢の子猫と同じくらい大きさで、ようやくお皿からひとりでご飯を食べられるようになりました。
オードリーさんと家族はアメリアが一つ成長するたびに、みんなでお祝いをしました。
「非常に危険な状態で私達のところに来たアメリアは、1〜3日しか生きられないだろうと言われました。そのためアメリアが保護されて1週間を超えた時、とても胸が熱くなりました。」
オードリーさんと家族は、アメリアが当初の予想を超え続け、一生懸命に生きようとしている姿に胸を打たれました。
「10週齢になったアメリアは、まだ3〜4週年齢ほどの大きさしかありませんでした。彼女は非常に成長が遅れていましたが、ゆっくりと確実に成長を続けています。」
アメリアは一生懸命に努力していましたが、まだ解決しなければならない健康問題を抱えていました。「アメリアは重い猫カリシウイルス感染症(人間の風邪のような症状を発症し、進行すると元気や食欲も消失し、肺炎を併発することもある病気)を患っていることが分かりました。」
その後、獣医さんの治療や家族の看病で病気を治したアメリアは、ついに1ポンド(約453g)に到達することができました。また好奇心が増してきたアメリアは、家の中でイタズラをするようになりました。
家族のおかげですっかり人間好きになったアメリアは、家族にたくさんの愛情を求めるようになりました。また全身にエネルギーが満ち溢れたアメリアは、部屋中を駆け回ったり、飛び跳ねたりするようになりました。
そしてアメリアが遊び疲れると、いつも家族に寄り添いながら、穏やかな時間を過ごし始めました。
「日が経つにつれて、私達はますますアメリアに愛着を持つようになりました。私達は今までに感じたことのない気持ちを彼女に抱くようになりました。」
家族の数ヶ月間に渡る看護とアメリアの懸命な努力で、アメリアは大きな変化を遂げて、愛らしい三毛猫の王女様に変身しました。
アメリアは現在生後5ヶ月で、まだとても小さいですが、非常に強い意志と愛らしい個性を持っています。
「私達はアメリアが成長していく姿を見ることができたことをとても光栄に思っています。そして私達はこれから先もずっと、彼女の成長を見守ることができることに興奮しています。私達は彼女を家族の一員として迎え入れました」とオードリーさんが嬉しそうに話してくれました。
こうして未熟な状態で生まれたアメリアは、優しい家族のおかげで命をつなぎ、新しい人生を歩み始めることができました。これからもアメリアはたくさんの愛情に包まれながら、幸せいっぱいの毎日を送っていくことでしょう(*´ω`*)
出典:adventuresfoster/lovemeow