今から9ヶ月前、ニューヨークに住む男性が、家の近くでプラスチックのカップを被った子猫を発見しました。このままでは危ないと感じた男性は、子猫に近づき、カップの下の部分を外すことに成功しました。しかし、子猫がすぐに逃げてしまい、カップのフタの部分を外すことができなかったのです。
男性は地元の保護施設に電話をして、子猫のことを伝えました。スタッフのキャロルさんとスーザンさんはすぐに現地へと向かい、地元の保護団体と協力して捕獲器を設置しました。
それから毎晩、スーザンさんはご飯を容器に入れて、捕獲器の近くに置きに行きました。そしてある日スーザンさんは、容器のご飯が減っていることに気づいたのです。
翌朝、スーザンさんが捕獲器を調べに行くと、首の周りに怪我をした迷子の子猫が入っていました。
しかし、子猫の首にはカップがついていませんでした。そのためスーザンさんは、もう一度捕獲器を設置して、再び子猫を待つことにしたのです。この時に保護された子猫は『ストリンガーベル』と名づけられ、養育主のティファニーさんに預けられました。
翌日、スーザンさんが捕獲器を見に行くと、別の子猫が入っているのを発見しました。どうやら子猫はストリンガーベルの兄弟のようで、同じ容姿をしていました。スーザンさんは子猫に『オマール』と名づけ、ストリンガーベルと再会させるために、ティファニーさんに家に連れて行きました。
出典:AnimalAlliance
オマールを保護したスーザンさんは、ストリンガーベルがカップをつけていた子猫だろうと確信しました。
「私は最初に保護したストリンガーベルが、首からカップが抜けなくなっていた子猫だろうと考えました。彼女の首にはカップはついていませんでしたが、きっと誰かが外してくれたのだろうと思いました。」
「私達は念のため、他にも兄弟がいるかもしれないと思い、捕獲器を茂みの近くに置いて、しばらく様子を見ることにしました。」
そして、それから数日が経ったある日の夜、捕獲器の様子を見に行ったスーザンさんは、思いがけないものを目撃したのです。「私は捕獲器の中に『光る首』の子猫を発見しました。それは首にカップをつけた子猫でした!」
出典:AnimalAlliance
スーザンさんは子猫をティファニーさんの家に運ぶと、2人で協力してカップのフタを外しました。そして、子猫に『ダンキン』と名づけたそうです。
「ダンキン、ストリンガーベル、オマールの3匹の兄弟は、茂みやゴミ捨て場での暮らしに終わりを告げました。彼らは現在、安全な家の中で美味しいご飯と柔らかいベッド、そしてたくさんの愛情を注がれながら暮らしています。」
出典:AnimalAlliance
さらにスーザンさん達は母猫がまだ近くにいるかもしれないと思い、再び捕獲器を設置しました。するとそれから1週間後、ついに母猫を保護することに成功したのです! 母猫は『アヴァ』と名づけられ、新しい里親さんの元へと旅立って行きました。
その後、ニューヨークに住むローレン・キーラーさんと夫が子猫達の話を知り、保護施設へとやって来ました。ちょうどその数日前にオマーンが採用されていたため、ローレンさん達は残っていた2匹の兄弟を家族に迎えることに決めたそうです。
「彼らは最初、私達のことをとても怖がって、声を出して威嚇してきました。でも私達はいつか彼らが心を開いてくれると信じていました」とローレンさんは言いました。
「彼らは人間を非常に怖がっていたため、里親を見つけるのは難しいだろうと感じました。そのため私達は2匹を一緒に連れて帰ることにしました。」
こうしてダンキンとビンクス(ストリンガーベルから改名)の新しい暮らしが始まりました。
「彼らはいつも一緒にいて、とても可愛らしい姿を見せてくれます。彼らはまだ威嚇をしてきますが、少しずつ私達を受け入れ始めています。」
そして、現在。
2匹の兄弟はこんなにゴージャスな黒猫に成長しました!
以前はとても人間を恐れていた兄弟でしたが、夫婦の愛情ですっかり膝好きの猫へと生まれ変わったそうです!
ローレンさんに甘える様子はこちら♪ (動画)
こうして首からカップが抜けなくなったダンキンは、幸せな暮らしを手に入れることができました。また、ダンキンのおかげで猫の親子は全員が保護され、新しい暮らしを始めることができたのです。すっかり人間好きになったダンキン達は、これからも里親さんに甘やかされながら、最高の時間を過ごして行くことでしょう(*´ω`*)