ある日、耳の聞こえない生まれたばかりの子猫が保護されて、同じ障がいのある2匹の先住猫が暮らしている家にやって来ました。そして子猫が先住猫に出会った瞬間、子猫の人生が大きく変わったのです。
『キング』と名付けられた子猫は、路上で倒れていたところを助け出されて、地元の保護団体『スパークル・キャット・レスキュー』の施設に運ばれてきました。
非常に衰弱していたキングは、獣医さんによる治療を必要としていました。「キングはとても苦しんでいましたが、一生懸命に手足を動かそうとしていました。彼は驚くほどの強い意志で、自分の運命と必死に戦っていました」と養育主のサラ・ケリーさんが言いました。
キングは動物病院で必要な治療を受けて、全身を綺麗にしてもらいました。
その後、キングは徐々に元気を取り戻し、少しずつ体重と力強さを増していきました。キングは24時間体制の看護のおかげで、日に日に体調を回復させていったのです。
「キングは生死の境から蘇り、獣医さんを驚かせました。彼はその強い意志で命をつなぎ、元気を取り戻すことができました。」
そしてキングが3〜4週齢を迎えた時、キングに聴覚障がいの兆候が現れ始めました。しかし、それがキングの行動を制限することはありませんでした。
キングが無事に元気を取り戻した頃、耳の聞こえない2匹の猫と一緒に暮らしているクリスティーナ・ムーディーさんが、キングのことを知りました。
「サラさんが私にキングのことを教えてくれました。私はすぐにキングを家族に迎えたいと思いました」とクリスティーナさんが言いました。
それからしばらくして、キングはクリスティーナさんの家に引っ越しました。
この家で暮らしていた2匹の先住猫は、キングが入ったキャリーが運ばれてくると、興味深そうに近づいてきました。そしてキングがキャリーから出てくると、さっそく先住猫の『スノー』が近づいてきて、キングの保護者になることを決めたのです。
「それは本当に素晴らしい瞬間でした。彼らは出会ってから2時間も経たないうちに鼻でキスをしました。それ以来、キングがどこに行っても、スノーが見守るようになりました。」
出典:onekillercat
それから2日後には、もう1匹の先住猫の『ボンバ』がキングのことを受け入れました。ボンバはスノーと一緒になって、キングの様子を見守り始めたそうです。
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キングの保護者になった猫達は、決してキングのことをひとりにはしませんでした。それはまるでキングと同じ障がいのある猫達が、キングが今必要としていることを全て分かっているかのようでした。
一方のキングもスノーやボンバのことが大好きで、いつも近くにいてくれることに大きな幸せを感じていました。
「キングは現在、環境の整った家で毎日をワクワクしながら過ごしています。耳の聞こえない彼にとって、そこは最高の家です」とラサさんが言いました。
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「キングが楽しそうに暮らす姿に、私達はいつも心が温められています。彼はこれから先もずっと、最高の環境の中で幸せな毎日を送っていくことでしょう」とサラさんが嬉しそうに話してくれました。
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こうして衰弱した状態で保護されたキングは、優しい人達のおかげで理想の家に辿り着くことができました。キングはこれからも温かい愛情を感じながら、何不自由ない生活を送っていくことでしょう。
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