保護された子猫達が心配で、自ら捕獲器に入ったオスの野良猫。保護施設で子猫達と再会すると幸せそうな姿を見せてくれた

ある日、オーストラリアのニューサウスウェールズ州の保護団体『キャット・レスキュー901』のサラ・チェルスケアさんとクリスタル・マッケイさんが、野良猫のコロニーで6匹の子猫達を捕獲器で保護しました。

その後、保護した子猫達をキャリーケースに移し終わると、サラさん達の目の前に1匹のオス猫が現れて、子猫達が入ったキャリーケースを心配そうに見つめてきました。そして、一緒に連れて行って欲しそうに、サラさん達を見上げてきたのです。

サラさん達は捕獲器を再び地面に置いた後、1mほど離れたところで猫が入ってくるまで待つかどうかを話し合っていました。すると猫はスッと近づいてきて、自ら捕獲器の中へと入ってきたのです。

出典：CatRescue901

保護施設で『アリ』と名付けられた猫はとても愛情深い猫で、施設に着くとすぐに子猫達の世話を始めました。アリはオス猫で子猫達との血の繋がりもないそうですが、コロニーにいた時から子猫達の面倒を見ていたようです。

出典：CatRescue901

アリはFIV（猫免疫不全ウイルス感染症）を患っていますが、健康で愛らしい猫です。FIVの感染は深い噛み傷によるものがほとんどのため、よほどひどいケンカをしない限り、ほとんど感染することはないそうです。アリは他の猫にとても優しい猫だったため、子猫達もFIVを患っていませんでした。

出典：CatRescue901

こちらがアリが大切に育てていた子猫達の姿です。

出典：CatRescue901

アリは施設に入ってすぐにサラさん達に擦り寄りながら、幸せそうに喉を鳴らし始めました。

その後、SNSを通じてアリの里親探しが始まると、さっそくカイシーさん夫婦がアリに会いに来てくれました。夫婦はアリの愛らしい姿に一目惚れしたそうです。

出典：CatRescue901

そして、アリは無事に夫婦の元へと旅立って行きました。

翌朝、サラさんがアリの新しい家にオモチャとベッドを届けに行くと、アリは既に新しい環境に馴染んでいて、幸せそうな姿を見せてくれたそうです。

出典：CatRescue901

こうして子猫達を大切に育てていたアリは、温かい家で新しい生活を送り始めました。アリはこれからも優しい夫婦にたくさんの愛情を注がれながら、幸せな毎日を送っていくことでしょう(*´ｪ｀*)
出典：CatRescue901／lovemeow