ある日、野外で保護された子猫がより良い生活を送れるように、保護施設『インディー・ヒューメイン』へと運ばれてきました。子猫は人間に全く慣れていなかったため、保護しようとするとすぐに物陰へと隠れてしまいました。
養育ボランティアのジェニファーさんは、子猫の話を聞くとすぐに迎えに行きました。そして子猫に『バターボール』と名付けて、新しい環境で落ち着けるように静かな部屋を用意しました。さらにバターボールのために寝心地の良いベッドと暖かい毛布、そしてたくさんのオモチャを用意しました。
その後、バターボールは美味しいご飯とジェニファーさんの愛情で、少しずつ変わり始めました。
「バターボールは最初、慣れない環境に戸惑っていましたが、遊ぶことが好きで、新しいオモチャにとても興味を持っていました。でも音が出るオモチャは苦手なようで、聞き慣れない音がするとすぐに物陰へと隠れてしまいました」とジェニファーさんが言いました。
バターボールは家の中が安全な場所だと分かるまで、1日の多くの時間をヌイグルミと一緒に毛布の中で過ごしました。しかし、ジェニファーさんの優しさに気づくと徐々に自信を持ち始めました。
そして、バターボールは自然と毛布の上で寝転がるようになり、仰向けになって空中をこねるようになったのです。
それ以来、毛布に隠れなくなったバターボールは、自らジェニファーさんの方へと向かって行って、幸せそうに寄り添うようになりました。そして室内生活を完全に受け入れると、愛らしい個性を開花させました。
そんなある日のこと、ジェニファーさんが仕事に行く準備をしていると、お腹をいっぱいに満たしたバターボールが、ジェニファーさんの気を引くために大きな声で鳴き始めました。
バターボールはその瞬間から大きな声を出すようになり、ジェニファーさんに伝えたいことがある時は、まるで吠えているかのよう話し掛けてくるようになったのです。
「バターボールは多くの意見を持っていて、私を振り向かせるために何度も大きな声で鳴いてきます。」
さらにバターボールは周りの人達が何をしているのかが気になるようになり、みんなと一緒に楽しい時間を過ごすようになりました。
バターボールは既に離乳食を食べ始めていますが、時々ミルクが飲みたいと全力で要求してきます。またジェニファーさんの膝の上で甘えながら、気が済むまで洋服をこねていることもよくあるそうです。
バターボールはまだ解決しなければならない健康問題をいくつか抱えていますが、ジェニファーさんや獣医さん達のおかげで確実に良い方向へと向かってきています。
今後、全ての問題が解決したら別の保護子猫達と一緒に過ごすことになりますが、今は暖かいベッドでお気に入りのヌイグルミに寄り添ったり、ジェニファーさんにたくさん話し掛けたりしながら、すくすくと成長を続けているそうです。
こうして最初は人間を怖がっていたバターボールでしたが、すっかり家の中での生活を楽しむようになりました。そして完全に心を開いたバターボールは、何か伝えたいことがある時は躊躇することなくジェニファーさんに向かって鳴き続けているそうです(*´ω`*)
出典:newkittensontheblock/lovemeow