ある日、カナダのブリティッシュ・コロンビア州ラングレーにある保護施設『タイニー・キトゥンズ』に『メイソン』という名前の老猫がやって来ました。メイソンは重度の腎臓病で衰弱していましたが、生きるために必死に戦い続けていました。そんなメイソンの姿を見た施設のスタッフ達は、必ずメイソンを救うことを心に誓ったのです。
施設に来たばかりのメイソンは人間のことを非常に怖がっていて、誰も近くに寄せつけようとはしませんでした。しかし、スタッフ達が数匹の保護子猫を連れて来た時、メイソンの全てが変わったのです。
メイソンの威嚇音は喉のゴロゴロ音に変わり、幸せそうに子猫達に寄り添い始めました。
出典:MasonAndKittens
メイソンの心は恐怖から純粋な喜びへと変わりました。スタッフ達はメイソンと子猫達が触れ合う姿に驚いて、メイソンのそばに子猫達を置いておくことに決めたそうです。
「メイソンにとって子猫達が近くにいる時間が一番幸せな時間です。彼は子猫達の子守りをしたり、毛づくろいをしたり、猫としての生き方を教えたりするのが大好きです」とスタッフが言いました。
その日以降、メイソンは多くの子猫達を受け入れて、愛情いっぱいに育ててきました。
出典:MasonAndKittens
しかし、メイソンが育てた子猫達は、徐々に里親さんの家へと旅立っていきました。それは家のない子猫達にとっては素晴らしいことでしたが、メイソンにとっては寂しいことでした。
そして最後の子猫が引き取られていった後、メイソンはひとりだけ取り残されてしまいました。メイソンはその日以来、ソファーの上でひとりで過ごすようになりました。
スタッフ達はそんなメイソンのために、SNSなどで保護子猫の情報を募りました。そしてそれから数ヶ月後、ついにメイソンの夢が実現したのです。
出典:MasonAndKittens
ある日、スタッフ達は野良猫のコロニーから3匹の妊娠した猫を救出しました。そして産まれてきた子猫達が十分に成長した時、メイソンに紹介したのです。
『ナキア』いう名前の子猫は、メイソンに出会うとすぐに近づいていきました。「ナキアはメイソンのミルクを飲もうとして、メイソンのところに真っ直ぐに向かっていきました。そしてナキアがメイソンの顔にキスをすると、メイソンは一瞬で最高の幸せに包まれました。」
出典:MasonAndKittens
「メイソンは子猫達のお母さんが休んでいる間、優しく子猫達の面倒を見ています。その時のメイソンはいつも嬉しそうに喉を鳴らしています。」
子猫達はみんなメイソンおじいちゃんのことが大好きで、自然とメイソンの周りに集まって来るそうです♪
出典:MasonAndKittens
そしてメイソンのお気に入りのソファーの上は、昔のように愛らしい子猫達でいっぱいになりました。メイソンは子猫達と一緒にいられることが嬉しくて、いつも楽しそうな姿を見せてくれているそうです♪
「子猫達はみんなメイソンおじいちゃんのことを愛しています。そしてメイソンも全ての子猫達のことを愛しています」とスタッフが嬉しそうに話してくれました。
出典:MasonAndKittens
こうして数ヶ月間、子猫達を待ち続けたメイソンは、再び子猫達の世話ができるようになりました。きっとメイソンに優しく育てられた子猫達は、メイソンと同じくらい愛情いっぱいの猫へと成長することでしょう(*´ω`*)
出典:MasonAndKittens/lovemeow