ある日、ニュージーランドのタラナキ沖にある石油発掘所で生後3ヶ月の子猫が見つかり、作業員達を驚かせました。作業員達はすぐに子猫を保護すると、イワシと水を用意してあげたそうです。
最初は少し驚いていた子猫ですが、作業員達の愛情と抱擁で、徐々に落ち着きを取り戻していきました。
何故こんな場所に子猫がいたかは分かりませんが、「子猫が食べ物を探しているうちに、積荷と一緒に船に積み込まれたのだろう」と作業員達は思っているそうです。港から発掘所の”マウイBプラットフォーム”までは約50kmもありますが、誰も小さな密航者に気づかなかったそうです。
子猫は発見された場所から『マウイ』と名づけられました。
作業員達はマウイにご飯を食べさせた後、健康状態をチェックするために、ヘリコプターに乗せて獣医さんのところへ運んであげました。
「マウイは人間に慣れていないようで、とても恥ずかしがり屋でした。彼女は石油発掘所で全身が汚れたため、私達は彼女をお風呂に入れて、夕食と寝心地の良いベッドを用意しました」と獣医のジェンマさんは言いました。
マウイがヘリコプターに乗るまでの間、作業員達が世話をしていたのですが、マウイはその可愛い姿でみんなの心を次々と奪っていきました。中でも1人の男性は、マウイを手放すことができないほど好きになってしまったのです。そこで男性は妻に電話をして、マウイを家族に迎えたいと伝えました。
その後、男性の妻が動物病院を訪れ、マウイを引き取っていったそうです。
「マウイは病院内でとてもいい子にしていました。そして昨日、彼女は新しい家へと旅立って行きました。病院のスタッフ達はみんな、彼女がいなくなって寂しさを感じています」とジェンマさんは言いました。
こうして石油発掘所で発見された小さな密航者は、そこで働く作業員達のおかげで無事に新しい家を見つけることができました。その愛らしい姿でみんなを虜にしたマウイは、新しい家族も一瞬のうちに虜にしてしまうことでしょう♪
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