ある日、保護施設『タイニー・バット・マイティー・キトゥン・レスキュー』の創設者のメリッサさんが、養育主さんを切実に必要としている妊娠中の猫についての連絡を受けました。
その猫は10匹の猫達と一緒に保護されました。猫達を助け出した保護団体『フェルディナンド・アンド・フレンズ・アニマル・レスキュー・ネットワーク』は、妊娠中の猫とこれから生まれてくる子猫達のために、経験豊富な養育主さんを探し始めました。そしてメリッサさんに連絡を取り、猫を養育することができるかを尋ねました。話を聞いたメリッサさんは、ためらうことなく猫を受け入れることに決めました。
「私はすぐに『レイア』と名付けた猫に恋をしました。それは私が一番最初に育てた猫がレイアにそっくりだったからです」とメリッサさんが言いました。
レイアは家に着いた時は少し恥ずかしがり屋で、勇気が出るまでキャリーの中に留まっていました。「レイアは明らかに混乱していて、自信が持てませんでした。」
レイアはその後、勇気を出してキャリーの中から出てくると、養育部屋を隅々まで調べて、猫用のトイレを使用して、お気に入りの窓辺を見つけました。「私はレイアを落ち着かせ、ゆっくりと彼女の信頼を得られるように動き始めました。彼女は私と新しい環境に徐々に慣れていきました。」
そして4日後、レイアは完全にリラックスできるようになり、新しい暮らしを心から楽しむようになりました。するとすぐにレイアの陣痛が始まりました。
レイアはメリッサさんから多くのサポートを受けて、安全で快適な部屋の中で4匹の健康的な子猫を出産しました。レイアはさっそく子猫達にミルクを与えながら、メリッさんが目の前に持ってきてくれたお皿からたくさんのご飯を食べ始めました。
レイアは最初から子猫達にとても気を配っていました。レイアは片時も子猫達のそばから離れようとしなかったため、メリッサさんは毎回ご飯をレイアの目の前まで運びました。
「レイアはとても素晴らしいお母さんで、子猫達のことを常に気遣っています。そのため子猫達が何か音を立てるたびに、彼女はすぐに子猫達の様子を確認します。」
レイアはメリッサさんが子猫達の体重を量ったり、寝具を交換する時に移動させたりすることを許しました。「レイアは子猫達にとても甘く、私のことを完全に信頼してくれています。」
そして子猫達全員がぐっすりと眠ると、レイアは自分の時間を過ごし始めて、毎回幸せそうに毛布をこね始めました。またレイアはメリッサさんの気を引いて、大きな音でゴロゴロと喉を鳴らし始めました。
「レイアは休憩時間が取れるようになるにつれて、身の回りのオモチャに興味を持つようになり、少しずつ遊び方を学んでいきました。彼女はダンボールの爪研ぎを引っ掻いたり、ボールタワーのボールをつついたり、キャットニップのオモチャに飛びついたりしながら楽しい時間を過ごしています。」
子猫達の目が開き、耳が立ち上がり、足腰が強くなると、メリッサさんは子猫達に広々とした空間を開放しました。するとレイアは子猫達が何かのトラブルに巻き込まれないように、いつも近くで子猫達の様子を見守るようになりました。
この先、子猫達が十分な大きさになったら、レイアと子猫達は里子に行く準備を整えて、生涯の家を探すことになります。でも今のところ子猫達はまだまだやることや学ぶことがたくさんあるため、もうしばらくはレイアやメリッサさんに見守られながら過ごしていくことになるそうです。
現在、子猫達は徐々に独り立ちしてきていて、レイアは少しずつ自分の時間を増やしていっています。レイアはたくさんのご飯がある安全な場所にいられることに幸せを感じていて、再び子猫のように遊ぶ時間を増やしていっているそうです。
これからもレイアは子猫達の世話をしたり、メリッサさんに甘えたりしながら、快適な家の中で充実した毎日を送っていくことでしょう(*´ω`*)
出典:Tiny but Mighty Kitten Rescue/lovemeow