ある日、動物の保護活動を行っているニッキさんが、地元の自治体の保護施設に助けを必要としている幼い子猫がいるという話を聞いて、すぐに子猫を引き取ることを申し出ました。
「子猫は僅か150gほどで、体重が非常に不足していました。保護施設のスタッフ達は私に『子猫は明らかに空腹でしたが、食欲がありませんでした』と伝えてきました」とニッキさんが言いました。
さらにスタッフ達はニッキさんに、子猫に姉猫がいることを伝えてきました。「姉猫の存在を知った私は、ふたりを引き離すことができませんでした。」
その後、黒猫の『シーシー』と姉猫の『ジェス』を自宅に連れて帰ったニッキさんは、子猫達の全身についた泥や汚れを全て洗い流しました。子猫達は快適な保育室にすぐに馴染んで、トイレも使えるようになりました。保護施設では食べることに苦労していたシーシーでしたが、ニッキさんの元で生きたいという強い意志を示しました。
子猫達はどちらも体が通常よりも小さかったため、ニッキさんは子猫達にサイズがピッタリのフェレット用のベッドを用意しました。子猫達はお互いに強い絆で結ばれていて、いつも一緒に行動しています。
その後、シーシーが初めて離乳食を口にすると、鼻や足にたくさんの離乳食をつけながら一生懸命に食べ始めました。非常に小さな体のシーシーでしたが、まるで大きな猫のようにお皿からご飯を意欲的に食べ続けました。
シーシーは保護された後に何度も厳しい状況に直面しましたが、ニッキさんの献身的なサポートのおかげで信じられないほどの力を発揮して、その全てを克服してきました。
「シーシーが僅か150gで私のところに来た日から、私は懸命に彼女と一緒に闘ってきました。私は彼女の命をつなぐために、チューブで栄養を与えて、何日も徹夜で世話を続けました。」
そんなニッキさんのおかげでシーシーは元気になって、食欲も旺盛になりました。「シーシーの瞳に輝きが戻り、自らご飯を食べ始めた時、私はもう彼女は大丈夫だろうと確信しました。」
「子猫達はお互いに健康的ですくすくと育っています。私はふたりが一緒に遊んでいる姿を見ると、とても嬉しい気持ちになります。」
ジェスが900gを超えた後、シーシーもすぐにジェスに追いつきました。「当初はシーシーの成長がもっと遅いのではないかと思っていましたが、無事にジェスに追いつくことができました。子猫達は一日中元気いっぱいで、無邪気に遊び回っています。」
シーシーは成長するにつれて、灰色のたてがみが目立ってきて、日に日にフワフワになっていきました。とっても仲良しな姉妹はいつも一緒に家の中を歩き回っていて、先住犬がオモチャで遊んでいる様子を興味深そうに眺めていることもよくあるそうです。
そして子猫達はついに、ベビーゲートの柵をすり抜けることができないほどに成長しました。
でも冒険好きのシーシーの行動を誰も止めることはできません。シーシーはまるで小さな忍者のように、ベビーゲートを楽々とよじ登りました。「ある日、ジェスが大きな声で鳴いていたため私は不思議に思いました。それはシーシーがベビーゲートから脱走して、ジェスがひとりで取り残されていたからでした。」
子猫達は本当に強い絆で結ばれています。シーシーは少し自立していて冒険好きですが、ジェスはシーシーがいないとすぐに鳴き出してしまいます。ジェスはいつも遊び相手を探しているのです。
「子猫達はふたりとも人間のことが大好きで、抱きしめられるとすぐに赤ちゃんのように甘え始めます。」
そんな子猫達がニッキさんの元で2ヶ月間過ごすと、ついに生涯の家に行く準備を整えました。そして子猫達の前に素敵な家族が現れて、ふたりを家族の一員として迎え入れたのです。
「シーシーとジェスは現在、新しい両親の腕の中にいます。」
シーシーがどん底にいた時、ニッキさんはシーシーのそばで横になって、いつかジェスと一緒に里子に出られるほどに強くなる日が来ることを願っていました。そしてニッキさんの願いは最高の形で叶ったのです。
「子猫達は健康で幸せで、いつも自信に満ち溢れています。ふたりが生涯の家族に出会えたことに、私は心から幸せを感じています」とニッキさんが嬉しそうに話してくれました。