ある日、三毛の母猫と生まれたばかりの4匹の子猫達が保護施設に運ばれてきました。猫の親子を引き取ったスタッフ達は、保護施設の環境が出産直後の母猫に大きなストレスを与えることを知っていたため、すぐに里親さんを探し始めました。すると養育ボランティアのアシュリーさんが快く応じてくれました。
車で新しい家に向かっている最中の親子はとても緊張していましたが、そんな状態の中でも母猫はしっかりと子猫達のことを守っていました。
「母猫がストレスを感じ過ぎると、子猫達にミルクを与えなくなることがあります。すると子猫達の免疫力が強くならず、病気で命を落とすことが多くなります」とアシュリーさんが言いました。
母猫はアシュリーさんの家に着くと、静かで居心地の良い環境の中で落ち着いてリラックスし始めました。そして徐々に警戒心が薄れていきました。
「母猫は新しい場所を探索し始めて、ここが安全な場所だと理解しました。私が彼女を撫でるとすぐに喉を鳴らし始めて、柔らかい毛布をこね始めました。彼女は快適な環境の中で子育てできることに感謝しているようでした。」
4匹の子猫達のうちの『ケイディ』と『グレッチェン』と名付けられた2匹の三毛猫は、母猫の美しい模様を受け継いでいました。グレッチェンは子猫達の中で一番小さく、ケイディは一番大きな身体をしていました。また『ダミアン(茶トラ)』と『アーロン(黒白)』の兄弟は食欲が旺盛で、エネルギーに満ち溢れていました。
『レジーナ』と名付けられた母猫は穏やかな環境の中でリラックスすると、保護施設にいた時のように子猫達を常に守るようなことはしなくなり、しっかりとご飯を食べて、ストレッチやトイレなどのために休憩をとるようになりました。
アシュリーさんは毎日子猫達の体重を量って、必要な子猫には追加のミルクを飲ませました。グレッチェンは他の兄弟よりも随分と小さかったため、追加のサポートが一番必要な子猫でした。
レジーナは横になって子猫達にミルクを飲ませ、ひとりずつ毛づくろいをしながら心地良いゴロゴロ音を部屋中に響かせました。
そんなレジーナはいつも自分の要求に応えてくれるアシュリーさんの存在に安心していて、毎日感謝の気持ちを伝えてきました。
「レジーナはとても優しくて人懐っこくて、注目されるのが大好きです。彼女が授乳している最中に優しく撫でてあげると、目を閉じながら喉を鳴らし始めます。また私が養育部屋に入ると彼女は可愛い声で挨拶をして、授乳していない時は撫でて欲しくて私のところにやって来ます。」
「レジーナが寝床から離れている最中に子猫達のうちのひとりが鳴くと、彼女はすぐに寝床に戻って子猫達の様子を確認します。」
レジーナはアシュリーさんの家で魅力的な性格の陽気な猫になりました。「レジーナは子猫達に優しく鼻をすり寄せたり、子猫達に頭突きをしたりする愛らしい癖を持っています。その姿を見ると彼女がどれだけ子猫達を愛しているかが分かります。」
「またレジーナは蛇口から直接水を飲むのが好きで、子育ての休憩中にシンクでくつろいでいることがよくあります。」
そんな中、まだ身体が一番小さいグレッチェンが、兄弟の中で一番最初に目を開きました。さらにグレッチェンはたくさん伝えたいことがあるようで、兄弟の中で一番のお話し好きになりました。
「グレッチェンの体重は現在110gで、他の兄弟が203〜233gなので大きな差があります。彼女は小さな戦士で、早く大きくなるために、毎日一生懸命にミルクを飲んでいます。」
「一方のレジーナは大切な我が子にたくさんの愛情を注ぎ続けています。彼女はこれが最後の出産で、子育てが終わったら生涯の家で静かな毎日を送っていくことでしょう」とアシュリーさんが話してくれました。
出典:foster.love.repeat
こうして出産の直後に保護施設に運ばれてきたレジーナは、アシュリーさんのおかげで安全な場所で子育てをすることができるようになりました。レジーナはこれからも子猫達にたくさんの愛情を注ぎながら、快適な室内生活を楽しんでいくことでしょう(*´ェ`*)
出典:foster.love.repeat/lovemeow