ある日、飼い主さんを亡くした猫の『ミミ』が、保護施設『スパークル・キャット・レスキュー』に運ばれてきました。ミミの年齢は11歳で、年下の『ロッコ』と一緒にやって来ました。
ミミは突然の環境の変化に混乱し、周りを警戒して物陰に隠れました。その後、時間の経過と共に落ち着きを取り戻してきたミミは、ご飯を食べたり、トイレに行くために物陰から出てくるようになりました。
ミミが新しい環境で警戒心を緩めることができたのは、以前の家にあった馴染みのあるアイテム(ベッド、キャットタワー、毛布)のおかげでもありました。
ミミはこの場所が安全だと気づくと、勇気を振り絞って人間の愛情を求め始め、少しずつ個性が輝き始めました。するとミミは人間の隣でくつろぐようになり、一緒に遊ぶようになったのです。
そんなミミと一緒に施設にやって来たロッコはひとりでいることを好みましたが、ミミは人間と一緒にいる時間に幸せを感じていました。
「ミミは私達と数ヶ月間過ごした後、新しい里親さんを探し始めました。彼女はすっかり本来の社交的な性格を取り戻していて、人前で恥ずかしがることはありません。彼女はとても優しく、いつも人間の気を引こうとしています」と保護施設のスタッフが言いました。
すっかり自信を取り戻したミミは、ずっと一緒に暮らしていける素敵な家族を見つけることを決心していました。
出典:sparklecatrescue
ミミは望むものを手に入れるまで、その大きな瞳でジッと見つめてきます。ミミは多くの人達の気を引いて、撫でてもらうために愛らしい姿でたくさんのおねだりをしてきました。
ミミは一緒に暮らす他の猫達とも仲良くなりましたが、やっぱり一番好きなことは人間と一緒にいることでした。
ミミは完璧な歯を持っていて健康状態も良好でしたが、時々トイレの行動に問題がありました。ミミの里親さんがなかなか見つからなかったのは、おそらくそのことが原因でした。
出典:sparklecatrescue
養育主さんの家でほぼ1年間を過ごした後、ジェームズという名前の男性がミミに会いにきました。ミミはすぐに前足を伸ばして嬉しそうに挨拶を交わしました。そんなミミの姿にジェームズさんは心を鷲掴みにされました。
ジェームズさんは両手を広げてミミを家に迎え入れました。するとその日の夜を迎える頃にはすっかり新しい環境に落ち着いたミミが、ジェームズさんの椅子を自分のものだと主張して、ジェームズさんのそばに留まるようになったのです。
「ジェームズさんが映画を見ている間、ミミはずっと新しいお父さんの椅子の上で一緒に過ごしていました。」
「私達はミミが新しい家を見つけられたことに大きな喜びを感じています。彼女は生涯の家族の元でとても元気にしています。彼女は家に住む唯一の猫で、トイレの問題も解決しました。」
ジェームズさんの家には週末になると、猫好きの7歳の犬の『スージー』がやって来ます。そんなスージーをジェームズさんがミミに紹介すると、ふたりはすぐに友達になって、一緒の時間を過ごすようになりました。「日曜日の朝、私が目を覚ますとベッドの下にはスージーがいて、足元にはミミがいました」とジェームズさんが言いました。
素晴らしい家と優しい家族のおかげで、ミミは新たな人生を歩み始めることができました。ミミはスージーと一緒に遊んだりしながら、ジェームズさんの愛情を吸収し続けているのです。
こうしてずっと新しい家族との出会いを待っていたミミは、ついに自分の居場所を見つけることができました。これからもミミは温かい暮らしに幸せを感じながら、愛情いっぱいの毎日を送っていくことでしょう(*´ω`*)
出典:sparklecatrescue/lovemeow