ある日、ガレージに忍び込んだ野良猫が、3匹のサビ猫と1匹の茶トラ猫を出産しました。ガレージを所有している家主は子猫達が生後1週間半になるまで、子猫達の存在に気づきませんでした。
そんな中、家主の姿を見た母猫が逃げ出してしまい、再びガレージに戻ってくることはありませんでした。残された子猫達のことが心配になった家主は、腕にギプスをしているにもかかわらず、子猫達に哺乳瓶でミルクを飲ませようとしましたが、4匹の厳しい要求に追いつくことができませんでした。
そこで家主は地元の保護施設『インディー・ヒューメイン』に助けを求めると、連絡を受けたスタッフ達がすぐに行動を起こしました。
「私は家主から子猫達を引き取って、自宅に連れて帰りました。子猫達はふっくらとしていて、すぐに哺乳瓶に慣れました」と養育ボランティアのケルシーさんが言いました。
子猫達は居心地の良い保育器の中で過ごし始め、24時間体制のケアを受けました。「私は昼夜問わず2〜3時間おきに子猫達にミルクを飲ませ続けました。そして真夜中の授乳が終わると、少しの間だけ子猫達を抱っこしながら一緒の時間を過ごしました。」
「サビ猫の『メイベル』と『ミッジ』は活発で、『メイブ』は一番穏やかで優しい性格です。茶トラの『メイソン』は何故かミッジによく絡まれています。」
そんな子猫達のことを先住犬の『ペニー』も喜んで世話してくれて、ケルシーさんがベッドの寝具を交換している時も、しっかりと子猫達の面倒を見てくれていました。「ペニーは強い責任感を持って子育てを手伝ってくれていて、子猫達がミルクを飲み終わるたびに顔を綺麗にしています。」
美味しいミルクとたくさんの愛情で、子猫達はすぐに保育器を卒業してベビーサークルに移動しました。すると子猫達はさっそく好奇心の塊になりました。
子猫達は好奇心の赴くままに身の回りを隅々まで調査して、オモチャを見つけると無邪気に遊び始めました。そして動き回って疲れると、みんなで団子状態になって幸せそうに眠りに落ちていきました。
その後、ケルシーさんが町を離れなければならない用事ができると、別の養育ボランティアのブレットさんが子猫達に家を開放しました。すると先住猫達も子猫達のことを温かく迎え入れました。
茶トラ猫の『ストラウス』はすぐに子猫達を招き入れると、子猫達と追いかけっこをしたり、一緒に昼寝をしたりするようになりました。
一方の子猫達は家の隅々まで探索して、それぞれの個性を大きく開花させました。
「メイベルとメイソンは午前4時に朝食を求める先住子猫達の集団に加わって、階段を駆け降りるようになりました。」
「メイブは子猫部屋でよく眠っていますが、午後になると遊んだり、探検したり、抱きしめたりと活発に行動し始めます。またミッジは相変わらずメイソンにちょっかいを出しています。」
子猫達はお皿からご飯を食べることを学び、体重を確実に増やしていっています。子猫達はいつも元気いっぱいで、色々なところで転がったり、格闘したり、エネルギー全開で駆け回ったりしています。
子猫達はみんな人間のことが大好きで、膝の上でくつろぐことに喜びを感じています。「子猫達は座っている人を見つけると、まるでブランケットのように膝の上を暖め始めます」とケルシーさんが話してくれました。
子猫達は優しい人達のおかげで順調に成長していて、常に愛情を感じながら幸せいっぱいの毎日を送っているのです。
こうしてガレージに取り残されてしまった子猫達は、ケルシーさんやブレットさんが家を開放してくれたおかげで、その後の人生が一変しました。子猫達はこれからもたくさんの愛情を吸収しながら、安全な家の中で伸び伸びと成長していくことでしょう。
出典:pennyandthefosters/lovemeow