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病気で目が見えなくなってしまい、必死に助けを求めていた迷子の子猫。優しい家族と先住猫の愛情が子猫の全てを変える

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ある日、生後4週間の迷子の子猫が保護施設『スポックアニマル』に運ばれてきました。子猫は目に重度の感染症を患っていて、既に目を救うことができない状態でした。そのため子猫は眼球を摘出するために、救急動物病院へと搬送されました。

まだ身体の小さな子猫にとって手術はとても大変なことでしたが、獣医さん達のおかげで何とか乗り越えることができました。その後、保護施設のスタッフのジェイミー・マイヤーズさんが、快適な環境の中で子猫が身体を癒せるように、自宅で子猫を養育することを申し出ました。

「私は子猫の姿を見た瞬間、強い衝撃を受けました。私は必ず子猫を幸せにすることを心に誓いました」とジェイミーさんが言いました。

『スティービー』と名付けられた子猫は、最初の2日間はとても大人しい状態が続きました。「スティービーはあまり食べたり飲んだりしなかったため、シリンジで栄養を与える必要がありました。」

3日目を迎えるとスティービーは自ら食べるようになり、徐々に元気を取り戻していきました。そして自然と愛情を求め始めて、全身からエネルギーが溢れ出してきました。

「私はスティービーを安心させるために、抱っこ紐の中に入れて一緒に移動しました。彼は私のことを母親のように信頼してくれました。」

「スティービーは生きたいという強い意志を持っていて、抱っこされるたびに嬉しそうな姿を見せてくれました。」

スティービーは美味しいご飯をたくさん食べて順調に成長していきました。「最初の頃は体重を1日に4回ほど量っていましたが、着実に体重が増えるようになったため量らなくてもよくなりました。」

さらにスティービーは遊び心と好奇心が高まるにつれて、視覚以外の感覚を使って行動範囲を広げていきました。「スティービーは自分の快適なゾーンから出ることを躊躇せず、様々な場所を喜んで歩き回るようになりました。」

その後、ジェイミーさんが家族と先住猫の『プリンス・ワッフルズ』を紹介すると、スティービーはすぐにみんなの後を追い始めて、自分の世界をさらに広げていきました。

スティービーは頭の中に地図を作っていき、自信を持って家の中を歩き回れるようになりました。またスティービーは音の出るオモチャに飛びついたり、自分と同じくらいの大きさのぬいぐるみと格闘したりするようになりました。そして遊び疲れると、ジェイミーさんの肩の上に登って休憩することもよくありました。

「スティービーはオモチャがどこにあるかを音を聞いて感知することができ、いつも無邪気にオモチャを追いかけています。また私の足の指を攻撃することもお気に入りの1つです。」

スティービーはこれまでに何匹もの保護子猫に会ってきましたが、やっぱり一番心を奪われたのは先住猫のワッフルズでした。ワッフルズの方もスティービーのことがすぐに気に入ったようで、一緒に寄り添ったり、毛づくろいをしたりしながら幸せな時間を過ごしていました。

またスティービーが全力で遊んで疲れると、一緒に昼寝をするためにワッフルズを探し始めました。そしてワッフルズのフワフワの毛に顔をうずめると、一瞬で世界一幸せな子猫へと変わりました。

そんな日々を過ごしているうちに、スティービーは自然と家族全員の心の奥深くへと入り込んでいきました。家族はスティービーを手放すことができなくなり、正式に家族の一員として迎えることに決めました。

「スティービーはたくさんの人達のおかげで命をつなぐことができました。私達は彼の命を救ってくれた人達全てに感謝しています」とジェイミーさんが幸せそうに話してくれました。

そして4日前、スティービーはついに手術後の抜糸を行いました。スティービーはすぐにジェイミーさんの肩によじ登って、まるで自分の人生を変えてくれたことに感謝するかのように、耳元でささやいて、喉をゴロゴロと鳴らし始めました。

そんなスティービーの一番の応援者は今も変わらずワッフルズで、ふたりは永遠の兄弟です。ふたりはいつも一緒に遊んだり、寄り添ったりしながら、幸せいっぱいの時間を過ごしているのです。

こうして病気で目が見えなくなってしまったスティービーは、優しい人達のおかげで新しい人生を歩み始めることができました。これからもスティービーは大好きな家族やワッフルズに囲まれながら、いつまでも幸せいっぱいの毎日を送っていくことでしょう。
出典:Stevie The Wonder Kittenlovemeow

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