ある日、猫の『ピーチズ』がより良い生活を送るためのチャンスを求めて、保護団体『フレンズ・オブ・レスキュー』の元に運ばれてきました。ピーチズは妊娠がかなり進んでいて、安全な場所を切実に必要としていました。
その話を聞いた養育ボランティアさんがピーチズを自宅に迎え入れたため、ピーチズはとても安心することができました。ピーチズは新しい家を隅々まで探索した後、養育主さんのそばに座って温かい愛情に感謝しました。
そして8日後、ピーチズは出産を始めました。
「月曜日の夜中に陣痛が始まり、火曜日の朝に養育主さんは苦しんでいるピーチズの姿を見つけました。養育主さんはピーチズを急いで救急動物病院に連れて行きました」と保護団体のジェンさんが言いました。
獣医さん達はピーチズと子猫達を救おうと懸命に努力しましたが、残念ながら子猫達の命をつなぐことはできませんでした。「ピーチズは緊急の帝王切開を受けなければなりませんでした。」
「ピーチズは手術を乗り越えましたが、心に大きな傷を負いました。彼女の瞳は悲しそうで、混乱していて、孤独を感じていました。でもそれから数日後に彼女の身に嬉しい出来事が起こりました。」
同じ週の木曜日に、ジェンさんは保護施設から母猫の『ハニー』と10匹の子猫達を引き取りました。ピーチズにとてもよく似たハニーは、施設を出て新しい家で過ごせることに喜びを感じていました。
出典:foster_tails_north_al
ハニーが居心地の良い環境に落ち着くと、10匹の子猫達がハニーの周りに集まってきて、ミルクを飲む場所を奪い合い始めました。中には体が小さい子猫もいて、特別な世話と授乳の時間が必要でした。
ハニーは全ての子猫達を世話するために最善を尽くしましたが、お腹を空かせた10匹の世話をするのは難しく、助けが必要なことがすぐに明らかになりました。
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「10匹の子猫達をひとりの母猫が世話するのは非常に大変なことだったため、負担を軽くする方法を探し始めました。そしてピーチズの姿が頭に浮かびました。」
ピーチズは母乳が出始めていましたが、養育主のアマンダさんの家でひとりで悲しみに暮れていました。「私はアマンダさんに連絡を取って、ピーチズが10匹の子猫達のうちの4匹を受け入れてくれるかを確認することにしました。」
その後、子猫達をピーチズに紹介すると、ピーチズはすぐに元気を取り戻しました。「それは本当に一瞬のことでした。子猫達の姿を見た瞬間にピーチズの瞳が輝き始め、まるで子猫達を守るかのように、体を丸めて子猫達を包み込みました。そして子猫達に毛づくろいをして、喉をゴロゴロと鳴らし始めました。」
「子猫達のおかげでピーチズは数日ぶりに微笑みました。」
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子猫達が一緒にいることに大きな喜びを感じたピーチズは、ありったけの愛情と気配りで子猫達の世話を始めました。さらに愛情たっぷりに子猫達を抱きしめて、全身を綺麗にして、抱きしめたまま眠りにつきました。
「ピーチズは現在、精神的にも肉体的にも回復しつつあります。それは子猫達から愛情を受け取り、子猫達に愛情を注ぐことができているからです」とジェンさんが話してくれました。
一方の4匹の子猫達もピーチズのことがすぐに好きになって、特別な愛情と授乳の時間を与えてくれることに大喜びしています。子猫達はピーチズのおかげで僅か数日で大きく体重を増やし、体力がついて、非常に活発になりました。
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ピーチズはみんなのおかげで命をつなぐことができ、今では大切な子猫達と一緒に幸せな毎日を送れるようになったのです。
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今のピーチズは心が満たされていて、大切な子猫達の様子を常に温かく見守っています。ピーチズは子猫達が着実に成長を続け、日に日に活発になっていく姿を見ながら、いつも幸せそうに微笑んでいるのです。