ある日、ハチワレ猫の『バリ』が保護施設『コミュニティー・キャット・クラブ』に連れて来られました。バリはハグが大好きな10歳の猫で、いつも人間のそばにいたいと思っていました。
「バリの飼い主さんは高齢のため彼女の世話ができなくなってしまい、彼女を私達の施設に連れて来ました」と保護施設の創設者のサラ・シャープさんが言いました。バリは最初からのんびりとした甘い猫で、注目を集めるために人間のところに向かって行くことを躊躇しませんでした。
その後、バリはすぐに養育主さんの家に落ち着いて、養育主さんや家族の愛情を吸収し始めました。
「バリは歯の治療をする必要がありました。治療を終えた彼女は唇が歯茎に引っかかるようになり、それが彼女の姿をさらに魅力的に見せています。」
バリが施設にやって来た当初は、バリが何ヶ月も養育主さんの家に留まることになるとは誰も思っていませんでした。「私達はバリにできるだけ早く新しい家を見つけようと思っていましたが、なかなか里親さんを見つけることができませんでした。」
結局、バリが来てから半年が経ちましたが、バリが里親さんに出会うことはありませんでした。施設のスタッフ達はソーシャルメディアにバリのことを投稿したりして、里親さんを探し続けましたが、残念ながら誰もバリに興味を示しませんでした。
バリはずっと里親さんに会うことはありませんでしたが、頭の上に屋根があり、寄り添うことのできる養育主さんがいつもそばにいる環境にとても感謝していました。
またバリは養育主さんの家で他の猫や子猫、さらに犬とも友達になりました。「バリは魅力溢れる猫で、いつも落ち着いています。彼女は可愛い鳴き声を持っていて、毎日養育主さんのことを追いかけて、嬉しそうに撫でられています。」
施設のスタッフ達はバリに何とか里親さんを見つけようと、バリを施設に戻して、施設に来た人にバリの姿を見てもらうことに決めました。バリが施設に戻る時、バリはまるで新しい冒険に出ることを楽しむかのように、嬉しそうにキャリーの中へと飛び込んで行ったそうです。
そして施設に着いたバリはしばらくケージの中を探索した後、すぐに施設に来た訪問者に気づき、注目してもらうためにあるアイデアを思いつきました。
バリは二本足で立ち上がって、みんなの気を引くためにケージの中で素早く手招きを始めたのです。どうやら人間のことが大好きなバリは、新しい里親さんとの出会いが待ちきれないようでした。
またスタッフ達がバリのところに足を運ぶたびに、バリは頭を擦りつけてきて、嬉しそうにゴロゴロと喉を鳴らし始めました。「バリは本当にフレンドリーな猫で、全ての人を愛しています。きっと彼女を迎える人は、毎日がたくさんの幸せで満たされることでしょう。」
さらにバリは温かい膝の上で眠ったり、柔らかい毛布をこねたりすると、一瞬のうちに世界で一番幸せな猫になります。バリはいつもスタッフ達や訪問者の注目を集めながら、里親さんに出会える日を今か今かと待っていたのです。
そしてついにバリの前に素敵な家族が現れました。とっても愛らしいバリの姿に夢中になった家族は、その日のうちにバリを家に迎えることに決めたそうです。
バリは現在、大好きな家族と共に快適な家猫生活を送っています。バリはいつも家族にピッタリと寄り添いながら、幸せいっぱいの日々を過ごしているそうです(*´ω`*)
出典:communitycatclub/lovemeow