冷たい雨の降る中、全身がずぶ濡れになっていた迷子の子猫が発見されました。子猫はほとんど動かず、緊急の助けを必要としていました。
発見者が子猫を助けてくれるところを探していると、近くに住んでいたナターシャさんが手を貸してくれました。ナターシャさんは以前保護施設『レン・レスキューズ』から猫を家に迎えたことがあったため、すぐに保護施設と連絡を取ることができました。またナターシャさんは子猫を預かって、車のヒーターで暖め始めました。
連絡を受けた保護施設のスタッフ達はすぐに養育主さんを見つけました。そのおかげで子猫は24時間体制のケアを受けることができました。子猫はとても衰弱していたため哺乳瓶からミルクを飲むことができませんでしたが、暖かいベッドと適切なケアによって、翌日には随分と元気を取り戻していました。
養育主のエリンさんは子猫に『ユウキ』と名付けましました。ユウキは年齢よりも小さな身体をしていましたが、とても強い意志を持っていました。
エリンさんの助けを借りて食欲を取り戻したユウキは、体重を増やし始め、エネルギーを急激に増加させていきました。その姿を見たエリンさんは安堵のため息をつくことができました。
その後、エリンさんはユウキがとてもハグ好きの子猫だと気づきました。ユウキは毎食後、エリンさんに寄り添いながらたくさんの愛情を求めました。そんなユウキが寂しさを感じないように、エリンさんは子羊のヌイグルミをプレゼントしました。
ユウキには一緒に寄り添ったり、一緒に遊んだりできる友達が必要で、エリンさんはそんなユウキにピッタリの友達を知っていました。
ユウキが家に来る数日前に、エリンさんは車の中から助け出された子猫の『ヒロ』の世話を始めていました。「ヒロも母親や兄弟がいなかったため、友達を強く必要としていました」とエリンさんが言いました。
そしてユウキとヒロがお互いに会う準備を整えると、エリンさんは早速ふたりを対面させてみました。するとふたりはまるで今まで一緒に暮らしていたかのように、すぐに楽しそうにプロレスごっこを始めたのです。
そしてユウキのヤンチャな性格が一気に吹き出しました。「保護された時のユウキは怯えていて低体重でしたが、今では180度変わりました。彼はとってもエネルギッシュな可愛さ溢れる子猫です。」
別々の母親から生まれたふたりは多くの点で正反対でしたが、お互いのことを完全に補完し合っていました。
「ヒロは膝の上に座りながら大きな音でゴロゴロと喉を鳴らすのが大好きです。一方のユウキはとってもクレイジーでワイルドです。彼はつま先にかじりついたり、部屋中を走り回ったり、大きな声でお喋りするのが大好きです。」
「ふたりとも同い年の子猫達よりもちょっと不器用ですが、失敗しても立ち上がって前進し続けています。」
ユウキが初めてお皿からご飯を食べた時も、ヒロは自分も同じことがしたいと主張してきました。ふたりの年齢は1週間離れていましたが、ふたりで一緒にミルクを卒業したそうです。
ヤンチャなユウキはいつもイタズラの計画を立てていて、とっても可愛いトラブルメーカーです。ユウキは物陰から突然飛び出すのが大好きで、いつも素早く動き回っています。
そして遊び疲れるとエリンさんの膝の上で丸くなって、幸せそうに眠りにつくそうです。
「ユウキは常に全力で遊んで、突然電池が切れたかのように眠りに落ちていきます。彼はどこでも眠ることができ、いつも愛らしい姿を見せてくれています」とエリンさんが嬉しそうに話してくれました。
現在、ユウキとヒロはたくさんの愛情を感じながら、すくすくと成長を続けています。ユウキは自分の要求に応えてくれるエリンさんが近くにいることが嬉しくて、いつもヒロと一緒に幸せな時間を過ごしているそうです。
これからもふたりはお互いに愛情を注ぎ合いながら、元気いっぱいの毎日を送っていくことでしょう(*´ω`*)
出典:catasticalmeows/lovemeow