人生に、もふもふを。

ずっと諦めずに世話してくれた女性のことを信頼した猫。茂みの中から姿を現し、温かい家の中で最高の毎日を送り始める

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昨年、動物の保護活動を行なっているドナさんが、自分が管理している地域猫のコロニーで1匹の茶トラ猫に出会いました。ドナさんにはその猫が野性的に見えましたが、家猫生活を望んでいるように感じたため、信頼を得るために世話を始めました。

それから何ヶ月も世話を続けていると、猫はドナさんの愛情を受け入れ始め、ドナさんに近づいてくるようになりました。ドナさんは猫と接しているうちに、猫が随分前に屋外に置き去りにされた可能性があり、自分の身を守るために野性的な行動をとるようになったのではないかと感じました。

そんなある日のこと、ドナさんは『オリバー』と名付けた猫を路上から保護することに決めて、キャリーを持ってきました。そしてドナさんがオリバーの名前を呼ぶと、オリバーが茂みの中から出てきて一直線に向かってきたのです。

オリバーはドナさんに頭をぶつけて挨拶すると、喜んで背中を撫でさせてくれました。そしてドナさんがオリバーを抱えてキャリーに入れようとすると、オリバーは全く騒いだりすることなくキャリーの中へと入ったのです。

その後すぐに家の中で過ごし始めたオリバーは、美味しいご飯と快適な環境にとても満足そうにしていました。「オリバーは新しい暮らしに感謝しているようで、愛らしい姿をたくさん見せてくれました」とドナさんが言いました。

その後、去勢手術を行なったオリバーはすぐに新しい家を見つけましたが、その家がオリバーには合わないことが分かりました。そのためオリバーは2日後に再びドナさんの家へと戻ってきたのです。この時のドナさんと夫はまだ、この出来事が自分達にとって最高の幸運だったことに気づいていませんでした。

ドナさんは家に帰ってきたオリバーに、相応しい家族を見つけてあげることを心に決めていました。

それから数日後、ドナさんはオリバーの左目から涙が出ていることに気づきました。ドナさんはオリバーの健康状態を調べてもらうために動物病院へと連れていきました。するとオリバーが歯と歯茎に問題を抱えていることが分かったのです。

推定年齢が5歳のオリバーは、獣医さんの元で目の治療を受けると、歯の治療の計画を立てました。

その後、獣医さん達が歯の治療を始めた直後にオリバーの呼吸が浅くなり始め、身体の状態が急激に悪化していきました。そのためレントゲン撮影を行うと、オリバーの肺に炎症があることが分かったのです。獣医さん達はすぐに肺の治療を開始して、肺が改善した後に歯の治療を行うことに決めました。

オリバーは獣医さん達の力を借りながら、悪い部分を確実に治していきました。「オリバーはすっかり私のことを信頼していて、いつも私の手に向かって前足を伸ばしてきます。彼は年齢を重ねた猫ですが、遊ぶことが大好きで、愛情深く、嬉しそうに喉を鳴らし続けています。」

そして治療を始めてから2週間後、オリバーが動物病院で再検査を行うと、肺の状態と呼吸が大幅に改善していることが分かりました。オリバーは治療の期間中ずっと、ドナさんの愛情を全身で吸収しながら、大きな幸せを感じていました。

オリバーは1ヶ月間の治療で驚くほどの回復を遂げました。そしてオリバーはついに先住猫の『フィービー』と『グレイシー』に会う準備を整えることができたのです。「私達はオリバーにゆっくりと2匹の愛猫達を紹介することにしました。」

そしてオリバーがずっと過ごしてきた部屋のドアが開放されると、1週間も経たないうちにオリバーが家の中の全ての場所にアクセスするようになったため、ドナさんと夫はとても驚きました。

「オリバーが初めて廊下を走って私達の寝室に入った後、彼は明らかに見慣れない環境に戸惑って、そこから自分の部屋に戻るまでに数日かかりました。その時の彼はまだ、自分の『安全地帯』から出ることを非常に怖がっていました。」

「でもオリバーがみんなのいるリビングに姿を現した時から、彼の様子は急激に変わっていきました。彼はリビングがいつもみんなが過ごしている場所だと気づいたようで、毎日リビングで過ごすようになりました。」

オリバーは先住猫のフィービーとグレイシーのことをとても尊敬しています。そんなフィービーとグレイシーはとても優しい猫で、オリバーのことを温かく迎え入れて、オリバーに快適に過ごせる場所を紹介しました。

階段の猫達出典:feralcatcolony

「オリバーは好奇心旺盛な猫で、時々子猫に戻ったかのように遊び始めることがあります。彼はとっても可愛いゴロゴロ音と鳴き声を持っています。」

ドナさんはオリバーの信頼を得るために数ヶ月間を費やした後、さらに1ヶ月かけてオリバーを健康な状態に戻しました。その間にオリバーは家族の心の中に完全に入り込んでいました。

「私達はいつの間にかオリバーと離れることができなくなっていました。そのため私達は彼を家族の一員として迎えることに決めました。愛猫のフィービーとクレイシーも、彼がずっとここにいてくれることを喜んでいます。彼は既に生涯の家を見つけていました。」

「今のオリバーは夫に夢中になっています。オリバーは愛情を求めて夫のところにやって来るようになり、今では一日の多くの時間を夫と一緒に過ごしています。オリバーは私と一緒に椅子に座ることはほとんどなく、いつも夫と一緒に座っています。オリバーは完全に夫のことを愛しています。」

こうしてオリバーは何年にも渡って野外生活を送った後、夢の家族と生涯の家に辿り着くことができました。「私達は既にオリバーのいない人生を想像することができません。私達は彼が家にいてくれることに大きな幸せを感じています」とドナさんが嬉しそうに話してくれました。

これからもオリバーはたくさんの愛情を全身で感じながら、大好きな家族と一緒に幸せいっぱいの毎日を送っていくことでしょう(*´ω`*)
出典:feralcatcolonylovemeow

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