ある日、クウェートにある保護施設『クウェート・アニマル・エイド』に、路上から保護された2匹の子猫達が運ばれてきました。子猫達は非常に痩せ細っていて、獣医さんの助けを必要としていました。2匹のうちの1匹は先天性の奇形があり、顔の右半分に影響が出ていました。
その後、2匹が保護された場所で3匹目の子猫を発見した保護施設のスタッフ達は、全ての子猫達に必要な治療を行って、養育主さんの家へと連れて行きました。
養育主さんの絶え間ない努力の末、先に保護された『シヴァ(片目の子猫)』と『ヴィシュヌ』の2匹の姉妹が元気を取り戻し、体重を増やし始めました。しかし、後で保護された『アマニ』はウィルス性の感染症を発症したため、2匹とは別の場所で治療を続けることになりました。
出典:Rafikisrescue
シヴァは右目が無く、鼻に奇形がありましたが、それがシヴァの行動を止めることはありませんでした。シヴァは身体に力を取り戻すとすぐに、ヴィシュヌとプロレスごっこを楽しむようになりました。
クウェート・アニマル・エイドではアメリカにあるいくつかの保護施設と協力しながら、保護子猫達の生涯の家をアメリカで見つける活動を続けています。そのため今回もシヴァとヴィシュヌが旅の準備を整えると、海を渡ってカリフォルニアへと向かいました。
子猫達が保護施設『ラフィキス・レスキュー』に到着すると、地元の獣医さんに身体を診察してもらい、適切なケアを受けました。
「私達の施設に到着した子猫達は、すぐにリラックスして甘え始めました。子猫達は最初から大きな愛情とエネルギーに満ち溢れていました」とラフィキス・レスキューのミーガンさんが言いました。
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「子猫達は一晩中毛布をこねて、私達の後をついて回るようになりました。シヴァは片目が見えませんが、とても好奇心が旺盛で、いつも活発に動き回っています。」
その後、シヴァはCTスキャンと2人の専門家の診察によって、鼻腔の手術をする必要がないと判断されました。「シヴァはこのままの状態で充実した生活を送っていけることが分かりました。彼女に必要なことは、遊び時間の管理と部屋の温度の調整だけです。」
出典:Rafikisrescue
シヴァはいつも様々なことに大胆にチャレンジしていて、毎日を精一杯生きています。そんなシヴァのそばには常にヴィシュヌがいて、一緒に遊んだり、喉をゴロゴロと鳴らしたりしながら、幸せな時間を過ごしているのです。
その後、子猫達が十分に成長すると、里子に出る準備を整えました。
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「子猫達の里親募集が始まると、素敵な夫婦が無邪気な子猫達に恋をしました。そして私達が子猫達を夫婦の元へと送り出すと、子猫達はすぐに夫婦に甘え始めて、子犬と友達になりました。」
一方、ひとりだけクウェートに残って治療を続けていたアマニも、数ヶ月間の治療で元気を取り戻しました。そしてアマニも先に海を渡った姉妹のように、アメリカで養育主さんを探し始めました。きっとアマニの元にも素敵な家族が現れて、幸せな毎日を送っていくことでしょう。
こうして路上から保護されて生涯の家を見つけたシヴァとヴィシュヌは、優しい家族の元で新しい生活を始めることができました。
出典:Rafikisrescue
ふたりはいつも愛らしい声や仕草で、家の中にたくさんの幸せを届け続けているそうです(*´ω`*)
出典:Rafikisrescue/lovemeow