三毛猫の『トルティーヤ』が13歳の時、これまでの人生で知った全てのことが変わり始めました。ずっと一緒に暮らしてきた飼い主さんを亡くしたトルティーヤは、地元の保護施設に連れて来られ、今までとは全く違う人生を送り始めたのです。
突然新しい環境で過ごすことになったトルティーヤはとても混乱していました。保護施設のスタッフ達はトルティーヤを世話してくれる人を探すために、救助猫のコミュニティーで助けを求めました。そして別の保護施設『オッド・キャット・サンクチュアリ』がトルティーヤのことを知ると、トルティーヤを引き取るために動き始めました。
「トルティーヤはただただ愛情を求めていました。私達が彼女の元に向かうと、彼女は私達のことを迎えてくれて、頭をぶつけてきました」と保護施設の創設者のタラさんが言いました。
すぐにタラさん達はトルティーヤの愛らしい特徴に気づき、心を奪われました。「トルティーヤは常に口から舌が出ていました。私達は彼女が生まれた時からこの状態だったと思っています。彼女はとても愛らしく、私達の心を一瞬で溶かしました。」
タラさん達はトルティーヤが快適な環境の中でリラックスできるように、トルティーヤを養育ボランティアさんの元へと連れて行きました。またそれと同時にトルティーヤの生涯の家を探し始めました。
トルティーヤは養育主さんの家に着くとさっそく新しい部屋を探索して、居心地の良さを感じると、すぐに自分の殻から出てきました。そしてトルティーヤは大きな音でゴロゴロと喉を鳴らし始め、養育主さんに甘えるようになったのです。
養育主さんのことが大好きになったトルティーヤは、家の至るところで養育主さんの後を追うようになり、養育主さんがしていることの全てを知ろうとしました。トルティーヤはいつも嬉しそうに喉を鳴らしながら、特徴的な表情で養育主さんのことを常に観察していました。
「トルティーヤは愛情深く、時にはクールで、ちょっと風変わりで、遊ぶことが大好きです。彼女はいつも養育主さんに寄り添って、養育主さんを笑顔にするために面白いことをしています。」
その後、トルティーヤが他の動物達と交流する準備を整えると、養育主さんは先住犬と先住猫を紹介しました。するとトルティーヤはすぐにみんなと意気投合して、みんなと一緒に過ごせることに幸せを感じるようになりました。
トルティーヤは13歳と年齢を重ねた猫ですが、心の中はまだまだ子猫のままです。トルティーヤは仰向けになりながら前足で空中をこねて、満足そうな姿を何度も見せてくれました。
そんなトルティーヤの姿を毎日見ているうちに、養育主さんはトルティーヤにますます恋をしていきました。
トルティーヤは養育主さんの元で新しい家族が見つかるのを待っていましたが、トルティーヤの生涯の家族は既に見つかっていたのです。
養育主さんはトルティーヤがキャリーから出た瞬間に恋をして、トルティーヤの愛らしい癖やゴロゴロ音、特徴的な容姿や甘い性格にいつも心を溶かされていました。そして自然とトルティーヤのことを手放すことができなくなり、正式に家族の一員として迎え入れたのです。
トルティーヤには現在、2匹の猫の姉妹と1匹の犬の兄弟、そしていつも見守ってくれる優しい家族がいます。トルティーヤは今の生活に心から満足していて、いつもみんなに甘えながら幸せいっぱいの毎日を送っているのです(*´ェ`*)
出典:theoddcatsanctuary/lovemeow