ある日、養育ボランティアをしているベッカさん夫婦が、助けを必要としている2匹の子猫についての連絡を受けました。
2匹は母親のいない状態で家の下で発見されました。2匹を発見した家族はすぐに家の中に2匹を連れて行くと、哺乳瓶でミルクを与え始めました。しかし家族はすぐに2匹が特別な世話を必要としていることに気づきました。
『フィル(灰色)』と『ローリー(三毛)』と名づけられた2匹は、24時間体制の世話を受けられるように、地元の保護施設『ナッシュビル・キャット・レスキュー』にやって来ました。2匹は僅か生後1週間で、フィルの身体は非常に小さく、命をつなぐことができるか分からない状態でした。
「フィルは哺乳瓶からミルクを飲むことができませんでした。またフィルとローリーはお互いに低体重でした」と夫婦が言いました。
ちょうどその頃、夫婦は別の場所で保護された母猫の『マーフ』と3匹の子猫達の養育をしていました。夫婦はフィルが食べることに苦労し、明らかに栄養が足りていなかったため、マーフに会わせてみることにしました。
するとマーフは躊躇することなく2匹を受け入れて、まるで我が子のように世話を始めました。
ローリーはすぐにマーフに掴まって、幸せそうな表情になりました。そして非常に弱々しかったフィルも、モーフの温かさと毛づくろいに大きな喜びを感じました。フィルはモーフに寄り添いながら丸くなって、安心しながら眠りにつきました。
夫婦はフィルに3時間ごとにカテーテル授乳を行い、腸の問題を解決するためにケアを続けました。
「1週間のカテーテル授乳の後、フィルは哺乳瓶からミルクを少し飲めるようになりました。また私達は彼とマーフをふたりだけにして、専用の授乳時間を作りました。さらに栄養を補うために、それから1週間ほどカテーテルと哺乳瓶を交互に使ってミルクを飲ませました。」
フィルは毎日マーフにピッタリと寄り添って、マーフの全ての愛情を吸収しようとしていました。
「フィルはマーフとの時間に温かさと快適さを感じていました。また彼は人間のことも大好きで、一日に何度も私達のことを見つめてきて、抱っこを要求してきました。」
非常に身体が小さかったフィルは夫婦やマーフのおかげで徐々に体重を増やし始め、数週間で大きな進歩を遂げました。そんなフィルの姿を見てきた夫婦は、「フィルはもう大丈夫」と安堵のため息をつくことができました。
フィルはまだとても小さく、ローリーの約半分の体重しかありませんが、非常にハグ好きで、誰かに寄り添うと幸せいっぱいの姿を見せてくれます。
「フィルはお喋りも好きで、抱っこしてもらいたい時はいつも私達に話しかけてきます。彼は優しく愛情豊かで、他の子猫達と遊びながら猫のスキルを磨いています。」
「またフィルは膝の上も大好きで、私達が座っていると嬉しそうに膝の上に登ってきます。」
フィルは毛布に包まれると動かなくなり、夫婦に寄り添うと安心しながら眠りにつきます。さらにフィルはお腹を撫でてもらうために仰向けになって、夫婦の注意を引くために猛アプローチして、手の中で丸くなりながら眠りにつくことがよくあるそうです。
「フィルは私達の赤ちゃんのような存在で、私達は彼のことを心から愛しています」と夫婦が嬉しそうに話してくれました。
こうしてローリーと一緒に家の下から保護されたフィルは、優しい夫婦のおかげで幸せな毎日を手に入れることができました。フィルの身体はまだとても小さいですが、美味しいご飯とたくさんの愛情ですくすくと成長していくことでしょう(*´ω`*)
出典:fosterkittens_tn/lovemeow