人生に、もふもふを。

ガレージの中で独りぼっちで怯えていた子猫。女性の優しさに愛情を感じると、甘えん坊な性格が一気に溢れ出す!

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昨年の秋のとても天気の良い日に、マリジャナさんは小さな子猫と出会いました。その日、実家に帰っていたマリジャナさんが庭のポーチでのんびりしていると、突然猫の鳴き声のようなものが聞こえてきたのです。

「その声がガレージの中から聞こえてくることが分かったため入口に向かうと、小さなフワフワのボールが走って物陰に隠れるのを目にしました。私はそれが迷子の子猫だと分かり、すぐに保護しようとしましたが、ガレージに置いてある物の後ろに隠れてしまったため、なかなか捕まえることができませんでした」とマリジャナさんが言いました。

子猫はパニック状態に陥っていて、必死になって逃げ続けていましたが、マリジャナさんが猫の鳴き声を聞かせると、マリジャナさんの方に注意を向け始めました。「私は猫の鳴き声が入っているYouTube動画をループ再生させて、ドアの外に隠れました。」

子猫はゆっくりと、でも確実に物陰から出てきて、ガレージの入り口までやって来ました。マリジャナさんはタイミングを見計らって、ついに子猫を保護することに成功しました。子猫は少し暴れてマリジャナさんの手に小さな傷をつけましたが、すぐに自分が危険な状態ではないことに気づきました。

子猫はマリジャナさんから食べ物をもらうと、気持ちが大きく変化しました。「私が子猫に食べ物をあげると、子猫は私の後を追ってくるようになりました。私は今までにこれほど甘えん坊な猫に出会ったことがありませんでした。」

ご飯を食べる子猫出典:scrambles_foster_cats

子猫はまだ幼く、養育主さんの世話を必要としていたため、友人のアリソンさんの助けを借りて、保護施設『ナッシュビル・キャット・レスキュー』のエリカ・チッカローネさんに連絡をしました。

すぐに現場にやって来たエリカさんが子猫をキャリーの中に入れると、子猫は慣れない環境に驚いたようで、大きな声で鳴き始めました。エリカさんはその後、子猫に愛情を込めて『ムーン・パイ』と名づけました。「ムーン・パイの体重は450gほどで、全身にたくさんのノミがついていました。私は彼の丸い顔が月のように見えたため、彼にムーン・パイと名づけました。」

「私はすぐにムーン・パイの体重を増やす手伝いを始めました。彼には検疫が必要だったため、他の猫達と会う前に2週間ほど別の場所で過ごすことになりました。彼は上気道感染症を患っていて、私の寝室で病気の治療を始めました。」

ムーン・パイが室内生活に慣れてくると、愛らしい個性が本格的に現れ始めました。ムーン・パイが起きている時はノンストップで人間の注意を引いてきて、拒否することを決して許しませんでした。ムーン・パイは自然と人間の首に擦り寄るのが好きになり、いつも首に寄り添いながら幸せそうに喉をゴロゴロと鳴らすようになりました。

「ムーン・パイは家に来てすぐに、とっても甘えん坊な本性を現しました。私が彼をベビーサークルに入れると、彼は独りぼっちになりたくなくて叫び始めました。そして私が部屋を出ようとすると、また彼は叫び始めました。彼は昼夜問わず走り回り、私が寝ている間に私を攻撃してきました。彼はいつも私の身体を登って、肩の上で満足そうにしています。」

ムーン・パイは常に一緒にいることのできる友達を強く望んでいました。そしてムーン・パイの検疫期間が終了すると、エリカさんはすぐに飼い猫の『ジャスパー』を紹介しました。するとジャスパーと一緒にいられることに満足したムーン・パイは、これまで無制限に放出されていたエネルギーが一気に和らいでいったのです。

「ふたりは一日に何度もお互いのことを毛づくろいし合い、部屋の中を一緒に移動し、幸せそうに寄り添っています。」

またジャスパーはムーン・パイに猫のマナーやオモチャでの遊び方を教えました。ジャスパーはヤンチャなムーン・パイに時々もみくちゃにされることもありますが、そんな時はムーン・パイをギュッと抱きしめて、落ち着かせるために毛づくろいを始めるそうです。

「ジャスパーがムーン・パイの子守りに疲れて眠り始めると、ムーン・パイはひとりで部屋の中を駆け回って、転がり始めます。また夢中でオモチャに飛びかかって、猫パンチを繰り出し始めます。」

そして一日中遊んでエネルギーが切れたムーン・パイは、エリカさんの首に巻きつきながら眠り始めるのです。ムーン・パイは人間のことが大好きで、生涯の家族との出会いをとても楽しみにしているようでした。

そんな中、ムーン・パイの情報をSNS上でずっと追ってきたヘザーさんが、保護施設に連絡をしてきました。

「ヘザーさんがムーン・パイを迎えに来た時、ムーン・パイはヘザーさんのキャリーに入ってすぐに横になりました。彼は既に新しい人生をスタートする準備ができていました。」

保護された時はとても幼かったムーン・パイは、若い猫へと成長しました。「ムーン・パイは私達の家のポーチで日光浴をしたり、家の中を探索したり、先住猫の『チャーリー』に飛びついたり、敷物や毛布の下から飛び出して私達を驚かせたりするのが大好きです」とヘザーさんが言いました。

「ムーン・パイの白い毛は月のように明るく輝いていて、毎日お茶目な姿で私達を笑わせてくれています。私達は彼が家族の一員になってくれたことを心から嬉しく思っています」とヘザーさんが話してくれました。

こうしてガレージで発見されたムーン・パイは、安全な家の中で新しい人生を歩み始めました。これからもムーン・パイは大好きな家族の愛情を全身で吸収しながら、幸せいっぱいの毎日を送っていくことでしょう(*´ω`*)
出典:scrambles_foster_catslovemeow

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