人生に、もふもふを。

姉の数日後に生まれた子猫。みんなの力を借りて命をつなぎ、姉との再会を果たすと、いつまでも幸せそうに寄り添い続ける

0

ある寒い日のこと、野外で発見された母猫と生後間もない子猫が、地元の保護施設へと運ばれてきました。子猫は生後2〜3日で、母猫は子猫の世話をしていませんでした。

猫の親子の話を聞いた保護施設『ワン・キャット・アット・ア・タイム』のスタッフ達はすぐに行動を起こしました。スタッフ達は『ウェンディー』と名づけた子猫を保育器の中で温めて、2時間おきにミルクを飲ませ始めました。

スタッフ達が子猫の世話をしている間に、母猫は獣医さんの元へと向かいました。そして、スタッフ達は母猫のお腹の中にまだ2匹の子猫がいることを知って驚きました。母猫は緊急の手術を必要としていたのです。

獣医さんから話を聞いたスタッフ達は、お腹の中の子猫達が生きている可能性は低いだろうと思いましたが、奇跡が起きることを強く願っていました。

「驚いたことに子猫達のうちの1匹はまだ生きていました。子猫は獣医さん達の手によって命をつなぐことができました。それは本当に奇跡的なことでした」と保護施設の創設者のマリー・シマールさんが言いました。

その後、『ピーター』と名づけられた子猫は獣医さん達の力を借りながら状態を安定させて、徐々に元気になっていきました。ピーターを出産した母猫はその後も子育てに興味を持つことはありませんでしたが、身体が癒えると避妊手術を受けて、新しい人生を歩み始めました。

一方のピーターは自分よりも数日早く生まれたウェンディーと会うために、保護施設へと戻ってきました。そして、ピーターがウェンディーのいる保育器の中に入ると、ふたりはすぐにお互いに引き寄せられて、まるでずっと一緒にいたかのように寄り添い始めたのです。

ピーターがそばにいるとウェンディーの気持ちが高まり、食欲が増しました。そして、ウェンディーのエネルギーはピーターに流れ込み、たくさんのミルクを飲んで日に日に成長していきました。

それから数日で子猫達の目が開き始め、身の回りで起こることに興味を持つようになりました。さらに子猫達の足腰が強くなると、まるでお互いの身体がくっついているかのように、一緒に並んで歩き始めました。

ウェンディーとピーターは徐々に保育器の外で過ごす時間が長くなっていき、部屋の様々な場所を探索するようになりました。また子猫達の身体が大きくなるにつれて、全身の毛がフワフワになっていきました。

子猫達は獣医さんの元でお腹の治療を数回受けた後、完全に健康な状態になりました。その後すぐに子猫達が保育器から子猫部屋に移ると、楽しそうに部屋の中を冒険し始めました。

そして無事に生後1ヶ月を迎えた子猫達は、非常に健康的で、いつも幸せそうで、好奇心溢れる子猫へと成長することができたのです。

子猫達はトイレの使い方を覚えて、お皿からご飯を食べる方法を学び、1つのチームになって猫のスキルを高め合っています。「今のふたりは全身からエネルギーが溢れ出しています。ふたりは常に一緒に行動し、お互いに助け合いながら、猫として生きていくために必要なことを学び合っています」とマリーさんが話してくれました。

ウェンディーとピーターはお互いのことが大好きで、完全に切り離すことのできない存在なのです。

こうして数日違いで生まれた子猫達は、優しい人達の力を借りながらここまで成長することができました。子猫達はこれからもお互いに愛情を注ぎ合いながら、いつまでも楽しい毎日を送っていくことでしょう。
出典:unchatalafoislovemeow

この猫の記事を友達にシェアしよう