ある日、小川の近くを歩いていた人達が、必死になって岩の中に逃げ込む子猫の姿を発見しました。子猫はそのまま岩の中に留まって、決して外に出ようとはしませんでした。
子猫を発見した人達は独りぼっちの子猫のことを心配して、何とか保護しようと試みました。しかし、子猫のところまで辿り着くことができなくて、Facebookに子猫の窮状について投稿しました。その後、その投稿を見た保護施設『ベスト・フレンズ・フィーライン』の養育ボランティアで、動物病院の看護師をしている女性がすぐに行動を起こしました。
女性はその日の予定を全てキャンセルして、子猫のいる場所へと向かいました。そして苦労の末、ついに子猫を保護することに成功し、自宅へと連れて帰ったのです。
「子猫は体重が僅か225gで、全身にノミがついていました」と保護施設のスタッフが言いました。
子猫は生後約6週と診断されましたが、非常に痩せ細っていたため、年齢の半分以下の体重しかありませんでした。子猫を保護した女性は、その日の夜と翌日に子猫の母親と兄弟を探しましたが、結局見つけることはできませんでした。
出典:BestFriendsFelines
『ムファサ』と名づけられた子猫は、そのまま女性の家で養育されることになりました。ムファサはそこで24時間体制のケアを受けて、確実に元気を取り戻していきました。
養育主さんの献身的な看護のおかげで、ムファサは保護から1週間で体重を約100g増やすことができました。ムファサの身体はまだとても小さいですが、非常に強い意志を持っていました。
出典:BestFriendsFelines
「ムファサは順調に体重を増やし、320gになりました。まだ本来の体重の半分ほどですが、着実に成長を続けていて、力とエネルギーが戻ってきています。」
発見された時は人間を非常に恐れていたムファサですが、養育主さんとの生活の中ですっかり人間のことを受け入れ、一緒にいることを楽しむようになりました。ムファサは自分の殻を破り、ハグ好きの子猫へと生まれ変わったのです。
出典:BestFriendsFelines
ムファサは養育主さんと一緒に仕事場に出かけ、心地よい毛布やポケットに入りながら事務所の中を移動することに喜びを感じていました。
「ムファサは包まれながら昼寝をするのが大好きで、時々養育主さんの仕事のお手伝いをしています。彼はいつも養育主さんと一緒に動物病院の受付に座って、みんなの仕事を監督しています。」
出典:BestFriendsFelines
ムファサが里子に出られるようになるまでには、まだまだやるべきことがたくさんありますが、既に愛らしい個性が現れ始めていて、日に日に成長を続けているそうです。
「ムファサはとっても遊び好きで、その姿はいつも私達の心を温めてくれます。」
ムファサは歯ブラシで毛づくろいされると、ゴロゴロと喉を鳴らし始めます。そして養育主さんの腕の中でウトウトしながら、自分が安全な場所にいることに最高の幸せを感じているのです。
出典:BestFriendsFelines
「私達はFacebookにムファサのことを投稿してくれた人達にとても感謝しています。もし彼らの投稿がなかったら、彼は既にこの世にいなかったかもしれません。」
出典:BestFriendsFelines
ムファサは多くの親切な人達の助けを借りて、人生をより良い方向へと変えることができました。ムファサは毎日温かいハグに愛情を感じながら、幸せいっぱいの時間を過ごしているのです(*´ω`*)
出典:BestFriendsFelines/lovemeow