ある日のこと、2人の兄弟が家の近くを歩いていると1匹の猫に出会いました。猫はこれまで人間との接触がほとんどなかったようで、兄弟が近づくと物凄い勢いで威嚇してきました。猫は決して兄弟を6m以内に近づかせることはなく、ご飯を用意しても兄弟の前では絶対に食べませんでした。
しかし、兄弟は諦めずに猫の世話を続けました。寒くなってからもご飯をあげ続けていると、猫は少しずつ兄弟のことを信頼していき、徐々に心の距離が縮まっていったのです。
そしてある日のこと、猫は自慢の子供達を連れて兄弟の前に現れました!
愛らしい子猫達の姿を見た兄弟は、猫の親子が幸せに暮らせるようにと、親子全員を保護することにしました。
その後、無事に子猫達を捕まえることに成功した兄弟でしたが、母猫はなかなか捕まえることができませんでした。兄弟と随分親しくなっていた母猫でしたが、兄弟の様子がいつもと違うと感じて、とても警戒していたのです。
結局、母猫を保護するのに3時間以上もかかってしまいました。
しかし、母猫が兄弟の家に着くと、すぐに変化が起きました。
兄弟は部屋に古いマットレスを敷いて、親子をダンボール箱から出してあげました。そして、しばらく様子を見ていると、子猫達がマットレスの上で楽しそうに遊び始めました。
そして、母親の方も落ち着きを取り戻し、子猫達にミルクを飲ませ始めました。長年野良猫として生きてきた母親がこれほど早く新しい環境を受け入れたのは、兄弟が数ヶ月間ご飯の世話を続けていたからでした。
兄弟は親子を獣医さんのところへ連れていき、ワクチン接種などを済ませました。そして、子猫達が十分に成長するのを待ってから、全ての子猫を里親さんの元へと送り出したそうです。
一方、外での生活に慣れていた母猫は、避妊手術が終わると元の暮らしに戻りました。兄弟は母猫のために避難用のシェルターを作って、これからもずっと母猫のご飯の世話を続けていくそうです。
兄弟のおかげで新しい生活を始めた子猫達は、この先ずっと寒さに震えたり空腹に苦しむことはありません。暖かい家と美味しいご飯、そして里親さんの愛情がいつもそばにあるのです(*´ェ`*)
出典:ogreaper/lovemeow