10年間いっしょだった犬の『チャーリー』を2週間前にガンで亡くした、猫の『スカウト』のお話です。
猫のスカウトが犬のチャーリーに出会ったのは、スカウトが生後5週半くらいの時でした。家に来た最初の日は、チャーリーに抱き寄せられて、ようやく眠ることができました。
その日以来、チャーリーはスカウトのお父さんのような存在になりました。二匹はお互いのことが大好きで、片時もそばから離れようとしません。もちろん、寝るときも一緒です。
チャーリーはとっても優しいお父さんで、スカウトが望んだことは何でもさせてあげました。
二匹はご飯を食べる時もいつもいっしょです。スカウトはチャーリーの耳の匂いを嗅ぐのが大好きで、食事の時も匂いをクンクンと嗅いでいました。
もちろん休憩中も耳の匂いをクンクンと嗅ぎます。一方のチャーリーも、スカウトに嗅がれるのがとっても好きだったようです。
どこへ行くにも二匹はいっしょ。その姿は本当の親子のようでした。
そして、ある日、チャーリーはガンで亡くなりました…
チャーリーがいなくなって元気を無くしたスカウト。
飼い主さんはそんなスカウトのために、チャーリーのベッドの上で、元気だった頃のチャーリーのビデオを流してあげました…
チャーリーのビデオから片時も離れようとしないスカウト。
そして、映像の中のチャーリーを、スカウトは一生懸命に抱きしめようとします。でも、そこには温かくて大きかった身体も、大好きだった耳の匂いもありません…
どれほどスカウトがチャーリーのことを好きだったか…
好きであればあるほど、失ったときの悲しみは大きなものになります…
ずっと一緒にいたかった。その想いがスカウトの姿から伝わってきます。
スカウトがこの悲しみを乗り越え、チャーリーが残してくれた幸せな思い出と共に、前を向いて生きていける日が来ることを願っています。
出典:imgur.com