今から6年前の雨の日のこと、ダニエルさんがイタリアのローマの郊外の道を車で走っていると、遠くの方に小さな茶色い点を見つけました。ダニエルさんがゆっくりと近づいていくと、それが幼い子猫だと分かったのです。
子猫が可哀想に思ったダニエルさんは、すぐに車を降りました。そして、雨に濡れながら子猫を救出すると、車の中へと運び込んだのです。
車に戻ったダニエルさんでしたが、今まで猫を育てたことがなかったため、どうすれば良いか分かりませんでした。そこで、2匹の猫を飼っている婚約者のバレリアさんに連絡を取ったのです。
その後、ダニエルさんは子猫をバレリアさんの家に連れて行き、早速バレリアさんが用意してくれていたご飯を食べさせ、簡易のベッドで身体を温めてあげました。
そして、二人は子猫に『ローガン』と名づけました。
「ローガンが落ち着いた後、私達は彼を獣医さんのところへ連れて行きました。彼は呼吸に問題を抱えていたため、しばらくの間、定期的に薬を飲ませ、酸素ハウスで呼吸を助ける必要がありました」とバレリアさんは言いました。
「ローガンが帰宅して2時間後、すでに彼は私達のことを受け入れていました。そして、私の首に寄り添いながら眠りにつきました。」
バレリアさんはそれから2週間、ローガンと同じ部屋で寝起きをして、ローガンを健康な状態に戻しました。そして、元気を取り戻したローガンに先住猫のモルガンを紹介すると、2匹はすぐに結びついたのです♪
そして、6年が経ちました。
「現在、ローガンは健康な大人の猫です。とってもハグ好きの彼は、初めて会った日から、私達のことを抱きしめ続けています。私達は彼に出会えたことに心から感謝しています!」
すっかり家族に溶け込んだローガンは、その愛らしい姿で夫婦の心を癒し続けているそうです♪
こうして雨の中から助け出されたローガンは、幸せな暮らしを手に入れることができました。これからもローガンは、助けてくれた優しい夫婦に、たくさんの幸せを届けてくれることでしょう♪
出典:Valeria Segatore