今から半年前、スティーブさんは18年間いっしょに暮した愛猫の『スクラッチー』とお別れをしました。スクラッチーは老衰のため、息を引き取ったのです。
その日から、スティーブさんの悲しみの日々は始まりました。心にポッカリとあいた穴が塞がらなかったのです。
しかし、スクラッチーが亡くなって一週間後のこと、自宅近くの公営住宅の片隅で、母親のいない生後約9週の2匹の子猫を見つけました。
2匹の子猫は兄弟でしたが、とても性格が違っていました。兄の『トール』は非常にヤンチャでジッとしていられない性格。そして、妹の『ロキ』はとても控えめで、物静かな性格でした。
スティーブさんの家にすぐに慣れた子猫達は、幸せそうな姿を見せてくれるようになりました。特に兄のトールはスティーブさんにとても懐いたようで、いつもそばにいるようになったのです。
スティーブさんは子猫達を世話するうちに、じょじょに笑顔になっていきました。遊び盛りの子猫達がひっきりなしにやってくるため、悲しい気持ちに浸る時間がなかったのです。
特にトールは、スティーブさんから全く離れる気配がありません。そのうち表情や仕草までソックリになってきました。
こちらはスティーブさんとスクラッチー、そしてトールの写真です。2匹の愛猫がスティーブさんとそっくりな表情をしていて、まるで親子みたいですね。
こうして悲しみに暮れる中、トールとロキに出会ったスティーブさん。それは偶然の出会いだったのでしょうか。もしかすると、自分の死を悲しむスティーブさんを元気づけようと、スクラッチーが空の上から、トールとロキの元へと導いてくれたのかもしれませんね。
スクラッチーと「さよなら」してから半年後。すっかり元気を取り戻したスティーブさんは、我が子同様のトールとロキに囲まれて、幸せな毎日を送っています。
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