約2週間前、サラ・アイソンさんがウィンストン・セーラム州立大学で働く同僚から、苦しんでいるように見える野良の子猫についての電話を受けました。
子猫はキャンパスの建物に向かう石畳の通路で、横たわりながら鳴いていたところを発見されました。しかし、サラさんが現場に到着すると、子猫の姿はどこにもありませんでした。
サラさんは建物の周りをしばらく探し回りましたが、子猫の気配はありませんでした。そのためサラさんは沈んだ気持ちで自分の車へと戻りました。
しかし、子猫がまだこの辺りにいることを知ったサラさんは、気を取り直して、もう一度探してみることにしました。そして再び建物の周りを調査していると、建物のそばにある茂みの中に何かがいることに気づいたのです。「私は茂みの中で丸くなっている灰色の子猫の姿を発見しました」とサラさんが言いました。
「子猫は私に気づくとすぐに大きな声で鳴き始めました。そして子猫は茂みの中から飛び出してきて、私から3mほど離れた場所にあった建物の角に隠れました。」
サラさんが子猫に近づくと、子猫は建物の空調ユニットの後ろから出たり入ったりを繰り返し、再び茂みの中へと逃げ込みました。
子猫の大きな声は鳴り止まず、サラさんはその声で子猫がこちらに近づいていることに気づきました。子猫は体勢を低くしながら茂みの中を進んで、再び茂みの外に飛び出すと、今度は駐車場の車の下へと走っていきました。
「私は子猫の後を追いかけて、ついに子猫を保護することに成功しました。」
その後、子猫に飼い主さんがいるかもしれないと思い、しばらく子猫の飼い主さんを探しましたが、結局子猫のことを自分の猫だと言う人はいませんでした。そこでサラさんは地元の保護施設『スパークル・キャット・レスキュー』に助けを求めて、自分が子猫の養育主になることを伝えました。
サラさんに『コール』と名付けられた子猫は、推定年齢が生後約5週だと分かりました。コールの体重は450gほどで、全身がノミや汚れで覆われていました。そんなコールの身体をサラさんが綺麗にして、動物病院で必要な治療を受けさせると、コールは明らかに気分が良くなりました。
またコールはとてもお腹が空いていたため、物凄い勢いでご飯を食べ始めました。「コールは温めたウェットフードに頭から飛び込んで、そのままお腹をいっぱいに満たしました。どうやら彼はこの場所が安全だと気づいたようで、喉をゴロゴロと鳴らし始めました。」
サラさんは後にコールが野外で命をつなぐために草を食べていたことを知りました。「もしコールがこれ以上野外に留まっていたら、命をつなぐことができなかったかもしれません。」
美味しいご飯でお腹を満たして、たくさん撫でてもらったコールは、自然と自分の殻を破って愛情を求め始めました。コールはサラさんに寄り添いながら幸せそうに前足をこねて、喉を鳴らしながら眠りにつくようになりました。
「ここ数日でコールの個性が一気に開花しました。彼は身体を真っ直ぐに伸ばしながら私にピッタリと寄り添って、仰向けになって寝ていることもよくあります。」
コールの声は相変わらず大きくて、何か言いたいことがある時は躊躇することなく話しかけてくるそうです。
「コールは好奇心が旺盛で遊ぶことが大好きで、先住猫との触れ合いを楽しんでいます。また彼は先住猫から丁度良い距離感を学んでいます」とサラさんが話してくれました。
少し前は野外でサラさんから逃げ回っていたコールですが、今はいつもサラさんの愛情を求めながら日に日に成長していっています。コールは毎日エネルギー全開で家中を走り回って、サラさんと一緒のお昼寝タイムを心から楽しんでいるのです。
こうしてコールを見つけることを諦めなかったサラさんのおかげで、コールは安全な家の中で安心しながら過ごせるようになりました。コールはこれからもサラさんの愛情を全身で吸収しながら、元気いっぱいにすくすくと成長していくことでしょう(*´ω`*)
出典:sparklecatrescue/lovemeow