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フェンスをよじ登って裏庭に辿り着いた野良猫。少しずつ人間のことを信頼し始め、ついに本当の自分をさらけ出す!

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数ヶ月前、近所の地域猫達の世話をしている女性の家の近くに、大きなほっぺのオス猫が現れました。猫は人間を怖がっていて、人間の姿を見るとすぐに逃げて物陰に隠れました。しかし、空腹が怖さを上回ると、猫は勇気を振り絞って路地に出て、食べ物を探してフェンスをよじ登り、女性の家の裏庭に入りました。

猫はそこでご飯をたくさん見つけただけでなく、居心地の良い猫用のシェルターも発見して、そこでゆっくりと休むことができました。

外の猫出典:holbrook.cat.house

時間が経つにつれて、猫は住人の女性とのご飯のやりとりに慣れていきました。そして徐々に信頼関係が築かれていって、猫の怯えていた心に変化が起きました。女性は猫が人間との暮らしを受け入れるかもしれないと感じ、より良い生活を送らせてあげたいと思いました。

その後、猫を引き取りに来る人が現れなかったため、女性は猫を家の中に連れて帰りました。そして保護団体『テイルズ・ハイ』に連絡をすると、養育ボランティアのキャシーさんが猫を引き取りに来ました。

最初の数日間、『ヌードル』と名付けられた猫は新しい環境に戸惑って、机の下に隠れながら周りの状況を理解しようとしていました。すると3日後に自分の状況がそれほど悪いものではなく、もう自力で生きていく必要がないことを理解しました。

「ヌードルが私を信頼し始めた時、彼は頭を撫でさせてくれて、少しの間私の手を握ってくれました。初めて彼を触ることができた時、私は嬉しさのあまり思わず泣いてしまいそうになりました」とキャシーさんが言いました。

そして2週間も経たないうちに、ヌードルは自分からナデナデを要求したり、オヤツをおねだりするようになりました。またヌードルは仰向けで寝転がりながらお腹を撫でて欲しいとアピールするようになって、自分がどれだけ快適に過ごせているかをキャシーさんに示しました。

「ヌードルは怯えた野良猫から甘えん坊な家猫になりました。彼は勇敢で特別な猫です。」

ヌードルは動物病院に行って、必要としている全ての治療を受けました。ヌードルは推定年齢が2歳で、体重が5.8kgほどありました。キャシーさんのおかげで自信を取り戻したヌードルは、すぐに動物病院のスタッフ達の心を完全にとりこにしました。

「私がヌードルを迎えに行った時、スタッフ全員が彼がいなくなることを悲しみました。そして彼が家に帰る時間になると、みんなが一斉に『あぁ…』という声を出しました。」

ヌードルは人生の大半を路上で過ごし、生き残るために必死に戦わなければなりませんでした。また出会った頃のヌードルは人間とあまり関わりたくありませんでしたが、家の中で幸せな経験をすると、本来の愛情深い性格が表に出てきたのです。

ヌードルは家の外に雪が積もる中、暖かい室内で快適に過ごし、何も気にせずキャシーさんに寄り添うことができました。

そんなヌードルの心を掴む方法は、その愛らしいほっぺを撫でることです。ヌードルは自分が欲しいものを手に入れるのが得意で、いつも可愛い姿でアピールしてくるそうです。

野良猫だった頃のヌードルは誰かが写真を撮ろうとすると顔を背けていました。でも今はカメラの前ではしゃいだり、じっとカメラを見つめたりしているそうです。

すっかりおねだり上手になったヌードルは、自分が欲しいオモチャやオヤツを全て手に入れて、毎日夢のような生活を送っています。ヌードルはもう内気な少年ではなく、いつもスポットライトを浴びている自信に満ちたスターになったのです。

ヌードルは現在、生涯の家を見つける準備ができています。「私が初めてヌードルに会った時は、彼が里子に出られるようになるとは全く想像もできませんでした。でも今の彼は180度変わりました。きっと愛らしい彼の前には素敵な家族が現れることでしょう」とキャシーさんが話してくれました。

家猫になった保護猫出典:holbrook.cat.house

ヌードルは裏庭に初めて現れて以来、長い道のりを歩んできました。ヌードルは優しい人達のおかげで本来の甘い性格を取り戻し、快適な家の中で大きな個性を輝かせているのです。

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