ある日、母猫と2匹の子猫が保健所から救い出されて、保護施設『オレゴン・フレンズ・オブ・シェルター・アニマルズ』へと運ばれてきました。養育ボランティアのアンジェラ・スーさんは、その日のうちに猫の親子の世話を引き受けて、自宅へと連れて帰りました。
『プリムローズ』と名づけられた母猫は、新しい家に到着するとすぐに嬉しそうに喉を鳴らし始めました。プリムローズは子猫達と一緒にベッドで寄り添いながら、幸せそうに毛づくろいを始めました。またプリムローズはすぐにアンジェラさんに心を開いて、撫でられることに喜びを感じるようになったのです。
「子猫達は約3週齢でした。子猫達の目は既に開いていて歩き始めていましたが、まだ身体がグラグラと揺れていました」とアンジェラさんが言いました。
アンジェラさんが養育部屋に入るたびに、プリムローズは可愛い声と喉の音で挨拶してきました。プリムローズのゴロゴロ音はとても大きく、いつも部屋全体に響き渡りました。プリムローズは安全で静かな場所で子育てができることに、心から幸せを感じていたのです。
その後、子猫達が十分に成長すると、すぐに里親さんが決まって、2匹一緒に生涯の家へと旅立って行きました。一方、無事に子育てを終えたプリムローズも、保護施設のスタッフ達の力を借りながら新しい家族を探し始めました。
「プリムローズはとても素晴らしいお母さんでした。彼女は室内生活がとても気に入っていて、撫でられることに大きな幸せを感じていました。」
ちょうどその頃、4匹の迷子の子猫が地元の保健所に運ばれてきました。助けが必要な4匹の話を聞いた保護施設のスタッフ達は、アンジェラさんに子猫達の世話ができるかを尋ねました。もちろんアンジェラさんは躊躇することなく「イエス」と答えました。
アンジェラさんは迷子の子猫達にピッタリのお母さんがいることを知っていたのです。
アンジェラさんが預かった子猫達はみんな、全身が汚れていてノミに覆われていました。「私は子猫達をお風呂に入れて、全身を綺麗にしました。子猫達はとても痩せ細っていて、路上での生活がどれほど大変だったかがすぐに分かりました。」
それから数日の看護で、子猫達は新しいお母さんに会う準備を整えました。その後、プリムローズと子猫達が出会うと、プリムローズはすぐに子猫達を温かく迎え入れて、ひとりずつ毛づくろいを始めました。
「プリムローズはまるで我が子と接するかのように、4匹の子猫達の世話を始めました。」
子猫達はプリムローズの愛情とアンジェラさんの助けを借りて、一気に成長を始めました。子猫達は健康的な体重になり、十分な力を得ることができました。
子猫達はとても食いしん坊で、日に日に大きくなっていきました。育ち盛りの子猫達はいつもご飯の時間が近づくと、鳴きながらお腹が空いたことを伝えてきたそうです。
この時のプリムローズはあまりミルクを出せなくなっていましたが、子猫達のために長い時間ミルクを飲ませてあげていました。子猫達はプリムローズの温もりに幸せを感じながら、小さな手でお腹をこね続けていたそうです。
プリムローズは素晴らしいお母さんで、子猫達の成長に全ての力を注ぎました。アンジェラさんと保護施設のスタッフ達はそんな愛情深いプリムローズの姿を見ながら、素敵な家を見つけることを心に誓ったのです。
それから何ヶ月も待った後、プリムローズはついに自分の夢を実現させました。プリムローズは生涯の家を見つけて、新しい家族の元へと旅立って行ったのです。
プリムローズは2匹の我が子を育て、4匹の迷子の子猫達の成長を助けました。たくさんの愛情で全ての子猫達を幸せにしたプリムローズは今、静かで安全な家の中で、のんびりとした毎日を送っているそうです(*´ω`*)
出典:fosteringlove.pdx/lovemeow