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助けを求めて庭で必死に鳴いていた3匹の子猫達。助けてくれた家族の優しさに幸せを感じ、叶えたかった夢を実現させる

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ある日、家の中で過ごしていた家族の耳に、助けを求める子猫の鳴き声が聞こえてきました。気になった家族が声を頼りに庭を探すと、3匹の幼い子猫の姿を発見しました。

家族は子猫達の母親が戻ってくるのを待ちましたが、結局母親が姿を現わすことはありませんでした。その間も子猫達は助けを求めて鳴き続けていました。子猫達は小さな身体でしたが、とても大きな声を持っていました。

子猫達のことを放っておけなかった家族は、子猫達を養育してくれる人が見つかるまでの間、子猫達にミルクを飲ませて世話を続けました。

保護された子猫出典:chaos.in.cat.shape

そんな子猫達の話を聞いた保護施設『ジンズ・ボトル・ベビーズ』は、すぐに子猫達を引き取りに行くと、養育ボランティアのジェンさんの家へと連れて行きました。

「子猫達は私の家に着いた時には喉を鳴らしていて、とっても愛らしい姿を見せてくれました。きっと子猫達は自分達を保護してくれた家族の優しさに安心したのだと思います」とジェンさんが言いました。

子猫達は生後約2週半ほどで、既に目が開いていて、たくさんのミルクを必要としていました。そんな子猫達のところにジェンさんが哺乳瓶を持って行くと、決まって3匹のうちの2匹が1秒でも早くミルクが飲みたくて、躊躇することなく大きな声で鳴いてきました。

子猫達はそれぞれ『レイシー』『ウィスパー』『ラスティー』と名付けられました。

毎回ご飯の時間がやって来ると、レイシーとラスティーは大きな声でミルクを要求しました。

一方のウィスパーは3匹の中で一番控えめな性格で、レイシーとラスティーがミルクを飲む順番を争っている間も、いつも一歩下がったところで待機して、毎回最後にミルクを飲んで満足していました。

レイシーはとても勇敢な性格で、常に先頭に立って冒険に出かけました。そのためレイシーはベビーサークルの壁も一番最初に乗り越えました。またレイシーは新しいオモチャを見つけると真っ先に遊び始めて、離乳食も一番最初に食べられるようになりました。

「レイシーはいつも自信に満ち溢れていて、勇敢で、好奇心が旺盛です。彼女はグイグイと進んでいくタイプで、ひとりで過ごすことも苦にならないようです。」

そんなレイシーとは対照的にとても大人しい性格のウィスパーは、ラスティーのことをいつも守っている優しいお姉さんです。そのためラスティーが何かに怖がったりすると、すぐにウィスパーが駆けつけて、ラスティーのことを守り始めるのです。

ラスティーは3匹の中で一番小さな身体をしていますが、食欲が旺盛で毎回心ゆくまでご飯を食べています。ラスティーはいつも大きく強くなろうとしていて、それに向かって全力で歩み続けているのです。

「ラスティーは少し臆病な性格で、何か新しいことを始める時は、いつもお姉さん達の様子を見てから自分もそれに飛び込んでいきます。」

「最初の頃はとても身体が小さかったラスティーですが、たくさんのご飯で大きく成長し、いつもゴロゴロと幸せそうに喉を鳴らしています。またお気に入りのトートバッグから見つめてくる姿はとっても愛らしく、私はいつもその姿に心が溶かされています。」

ウィスパーとラスティーは全てのことを一緒に行い、常にお互いのことを気に掛けています。ラスティーはウィスパーの姿を見ながら様々なことを学び、何に対しても勇気が持てるようになりました。

ふたりは毎日一緒に遊んで疲れると、幸せそうに寄り添いながらベッドの中で眠り始めるそうです。

その後、子猫達が里子に出られるようになると、ウィスパーとラスティーはペアになって生涯の家へと旅立って行きました。「ふたりは相変わらずいつもお互いのことを気に掛けながら過ごしています。ふたりはすぐに新しい家で、人間のお姉さんと2匹の先住犬と友達になりました。」

またレイシーも既に生涯の家が決まっていて、新しい猫の兄弟がレイシーが来るのを待っているそうです。レイシーはまだジェンさんの家で過ごしていて、先住猫の『ロミオ』と一緒に楽しく遊んでいるそうです。

こうして助けを求めて庭で必死に鳴いていた子猫達は、優しい家族に保護されて、新しい生活をスタートさせることができました。これからも子猫達はたくさんの愛情を受け取りながら、幸せいっぱいの毎日を歩み続けていくことでしょう(*´ω`*)

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