ある日、アラスカンマラミュートの『フローラ』は、20歳で家にやって来た老猫の『デクスター』と特別な絆を結びました。ふたりは1日のほとんどの時間を一緒に過ごすようになり、お互いに離れることのできない存在になったのです。
しかし、デクスターは年齢のため、家に来た2年後に息を引き取りました。フローラは大好きだった親友を失い、深い悲しみに暮れました。
フローラの飼い主のジル・ウィリアムズさんは、そんなフローラのために保護施設から2匹の子猫を預かって、養育することに決めました。そして、フローラの心の傷が治ることを期待したのです。
「子猫達はフローラの悲しみを少し和らげてくれました。でも子猫達はデクスターのように、フローラに寄り添うことはありませんでした。そのためフローラの孤独は続いていました」とジルさんが言いました。
その後、子猫を養育することが子供達の素晴らしい体験になると感じていたジルさんは、再び保護子猫を預かることに決めました。
そして、ジルさんの家に『イギー』、『ボウイ』、『ロキシー』、『グラマー』と名付けられた4匹の子猫達がやって来たのです。子猫達はみんなとても愛らしく、好奇心旺盛で、お茶目で、イタズラ好きでした。
ジルさんは子猫達が家の環境に慣れるのを待ってからフローラに会わせてみました。するとイギーがすぐにフローラに近づいて、鼻の匂いを嗅ぎ始めたのです。
「その瞬間、フローラの顔に大きな笑みが浮かびました!」
その後、次々と子猫達がフローラのところに駆け寄って、フローラと挨拶を交わしました。フローラは子猫達の行動がとっても嬉しかったようで、顔に満面の笑みを浮かべながら子猫達を迎え続けたそうです。
少し恥ずかしがり屋で身体の小さなグラマーも、勇気を出してフローラの鼻に近づいて行きました。そして、グラマーが何度も鼻の匂いを嗅ぐ間、フローラはグラマーを驚かせないようにじっと静かにしていたそうです。
「グラマーはフローラの身体に登って、耳と目の匂いも嗅ぎ始めました。フローラはその間中ずっと笑顔を浮かべたまま、その場で丸くなっていました。その姿はとっても愛らしく、私達の心を温めました。」
恥ずかしがり屋のグラマーはフローラのことが大好きになって、いつもそばにいるようになったそうです♪
「フローラがどこに行っても、その後を子猫達が追ってきます。そして、フローラが子猫達に囲まれると、その表情が輝き始めます。」
「4匹はとても素敵な子猫達です。フローラが子猫達を自分の方へと引き寄せる姿は、私達の心を一瞬で溶かします。」
こうして保護施設からやって来た4匹の子猫達は、悲しみに暮れるフローラの心の隙間を埋めました。フローラはいつも子猫達の元気な姿を見守りながら、一日中たくさんの幸せを感じているそうです♪
一緒に過ごすフローラと子猫達の様子はこちら。
フローラの嬉しそうな姿を見ていると自然と心が温まりますね(*´ω`*)
出典:florathemalamute/lovemeow