ある日、保護団体『ブッシュウィック・ストリート・キャッツ』が、コインランドリーの後ろで見つかった4匹の子猫達についての連絡を受けました。スタッフ達はすぐに現場へと向かって、捕獲器で子猫達を保護することに成功しました。
子猫達は約6週齢で非常に野生的でした。子猫達は社会化する必要があったため、すぐに養育主さんの家へと運ばれました。
また子猫達と一緒に保護された母猫は、既に子育てを終わらせる準備ができていました。そのため避妊手術とワクチン接種を行い、マイクロチップをつけると、地域猫のコロニーで新しい生活を送り始めました。「コロニーにはしっかりと管理されたシェルターがあり、毎日ご飯が提供されています」と保護団体のクリス・グレイジアさんが言いました。
一方、保護された4匹の子猫達は養育ボランティアのジェン・ウィリアムソンさんの家で新しい生活を始めました。4匹の中で一番の恥ずかしがり屋だった『トビー』は、常に物陰に身を隠そうとしていて、人間との関係を全く望んでいないように見えました。
「トビーは非常に野生的で、人間のことをとても怖がっていました」とジェンさんが言いました。
トビーは物陰から出ることを拒み、ジェンさんが部屋に入ってくるたびに「シャー!」と強く威嚇してきました。そんなトビーにたくさんのご飯を食べさせ、愛情を注ぎ続けると、トビーの閉じられていた心が少しずつ変化していったのです。
出典:bushwickstreetcats
そんな中、トビーは病気を患ってしまい、たくさんのケアが必要になりました。「トビーはとても無気力になり、ひとりになるのを怖がっていました。彼は自然とたくさんの愛情を求めてくるようになり、私がそばにいないと鳴くようになりました。」
「私はトビーを膝の上に乗せて、気持ちを落ち着かせました。また彼に処方された薬を飲ませると、症状が次第に改善していきました。」
治療中にジェンさんの愛情を強く感じたトビーは、それ以来たくさんの愛情を求めてくるようになり、勇気を出して身の回りの探索をするようになりました。トビーは一日に何度もジェンさんに寄り添って、家の中でも自信を持って行動するようになったのです。
またトビーは温かいハグに幸せを見つけ、ジェンさんに寄り添いながら昼寝をするようになりました。
出典:bushwickstreetcats
「最初の頃のトビーはとても恥ずかしがり屋で、ずっと物陰に隠れていましたが、一度心を開くと常に愛情を求めてくるようになりました。彼はチャンスが訪れるたびに膝の上に乗ってきて、幸せそうに丸くなって喉を鳴らし始めます。」
すっかり甘えん坊になったトビーは、室内生活を楽しむようになり、みんなから注目されるのが大好きになりました。「トビーは私がソファーに座るたびに勢いよく飛びついてきて、そのままハグを楽しみ始めます。」
出典:bushwickstreetcats
「今のトビーは好奇心に溢れていて、キャットツリーを器用に登ったり、オモチャに飛びついたりしながら元気いっぱいに遊んでいます。」
トビーは兄弟と比べると初対面の人にはまだ少し臆病になることがありますが、一度信頼した相手には一番の甘えん坊になるそうです。
出典:bushwickstreetcats
きっとトビーはこれから出会う家族にも、すぐに心を開くことでしょう。そして愛情いっぱいのハグで、家族の元に驚くほどの幸せを運び続けることでしょう(*´ω`*)
出典:bushwickstreetcats/lovemeow