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優しい人達に救ってもらった3本足の子猫。家猫生活に幸せと楽しさを見つけると、『食器洗い機の監督者』になる

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ある日、右の前足に重傷を負った子猫が保護されて、地元の救急動物病院に運ばれてきました。残念ながら子猫の前足は修復できない状態だったため、手術によって切除されることになりました。

保護された子猫出典:dreaming_of_foster_kittens

その後、『ベンジャミン』と名付けられた子猫は、獣医さん達のおかげで無事に手術を終えることができました。生後7〜8週だったベンジャミンは、みんなが驚くほどの回復力と強い意志を示しました。またベンジャミンはとても人間好きの性格で、誰かがそばに来るたびに大きな音で喉を鳴らし始めました。

獣医さんが回復中のベンジャミンを訪問すると、ベンジャミンは3本足で立ち上がって、気を引くために獣医さんの手を軽く叩いてきました。

その後、保護施設『ARPO』で養育ボランティアをしているロリ・ホワイトさんが、ベンジャミンを家に迎え入れました。ロリさんはベンジャミンが静かな場所で回復に専念できるように、快適な子猫部屋を用意しました。

「私がベンジャミンを抱きかかえると、彼はすぐにゴロゴロと喉を鳴らし始め、特徴的な鳴き声で話しかけてきました。彼はもう自分が独りではなく、安全であることを知っているようでした」とロリさんが言いました。

ベンジャミンは3本足で部屋の中を歩き回って、新しい空間を調査しました。そして、たくさんのご飯でお腹を満たすと、猫用のベッドに入って無邪気に遊び始めました。

そんなベンジャミンにロリさんが話しかけると、一瞬でゴロゴロと喉を鳴らし始め、満足そうな姿を見せてくれました。

「ベンジャミンは悲しんだり、苦しんだりしているようには見えませんでした。彼は常に出来るだけ素早く動こうとしていて、部屋の中に誰かが入って来るたびに興奮していました。」

とても好奇心が旺盛なベンジャミンは、家の残りの部分を探索したり、他の動物達に会いたくて、いつもウズウズしていました。またロリさんが机に向かって作業をしていると、ベンジャミンは喜んでロリさんの膝の上に座って、嬉しそうに喉を鳴らし続けました。

その後、子猫部屋のドアが開放されると、ベンジャミンは尽きることのない好奇心と、生来の冒険心によって家中を探索し始めました。そして家の中で様々なものを発見し、その中で『食器洗い機』が一番魅力的なものだと感じたのです。

「ベンジャミンが最も興奮したのが食器洗い機でした。彼はいつも食器洗い機が開く音を聞くと、真っ直ぐに駆け寄ってきます。」

ベンジャミンは毎回ロリさんのお皿の出し入れを監督して、忘れものがないかを確認するようになりました。

「ベンジャミンほど食器洗い機が好きな子猫はいません。彼は監督としての役割を自ら引き受けて、お皿が正しく入れられて、正しく出されているかを確認しています。」

ベンジャミンは足にハンデを負っていますが、リビングルームにある大きな椅子の頂上まで登ることができます。ベンジャミンはその場所がとても気に入っているようで、いつもその場所からロリさんや家族の様子を観察しているそうです。

そして、ベンジャミンが里子に出るための準備を整えた時、理想的な家族が僅か3Kmほどのところに住んでいることが分かりました。最初からずっとベンジャミンの治療に携わってきた動物病院のスタッフが、完全にベンジャミンのとりこになっていたのです。

その後、生涯の家に引っ越したベンジャミンは、『キャプテン・フック』に名前を変えました。フックはそこで新しい猫の姉妹の『ティンカーベル』と出会いました。

フックは新しい家ですぐに食器洗い機を見つけると、遊び好きのティンカーベルと一緒に調査を始めたそうです。

「フックはとても素晴らしい個性の持ち主で、私は彼の冒険に参加するのが大好きでした。彼はいつも私の喜びの源でした」とロリさんが話してくれました。

こうして優しい人達の助けを借りて安全な家の中で暮らし始めたフックは、生涯の家に辿り着くことができました。これからもフックは大好きな食器洗い機に興奮しながら、優しい家族と一緒に幸せいっぱいの毎日を送っていくことでしょう。
出典:dreaming_of_foster_kittenslovemeow

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