ある日、3匹の迷子の子猫達がイーステックス動物病院に運ばれてきました。3匹の中で一番身体が小さい子猫はとても寂しがり屋で、お母さんの愛情を求めて大きな声で鳴き続けていました。
「他の兄弟がケージの中で楽しそうに遊んでいる間も、その子だけはケージの手前の方を歩き回りながら大きな声で鳴き続けていました」と獣医のエリン・リップマンさんが言いました。
エリンさんは子猫をケージから出すと、鳴き止ませるために全身を優しく撫でてあげました。そして静かになった子猫をケージの中に戻すと、子猫が再び大きな声で鳴き始めたのです。
出典:VitalPetEastex
「子猫は常に愛情を注がれていないと幸せを感じられないようでした。私にはいくつもの仕事があったため、一日中子猫の世話をすることができませんでした。」
エリンさんは仕事を続けなければなりませんでしたが、子猫の要求を満たしてあげたいという気持ちも強く持っていました。そこで少し考えたエリンさんは、スクラブ(獣医さんの仕事着)のポケットに子猫を入れてみてはどうだろうと思いついたのです。
エリンさんがさっそく試してみると、驚くほどの効果がありました。子猫の大きな鳴き声はすぐに止まり、代わりにゴロゴロと幸せそうに喉を鳴らし始めたのです。
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「子猫はそれからしばらくの間、私のポケットの中でくつろいでいましたが、私がデスクで書類を作成し始めると、ポケットから出てきて私の身体をよじ登ってきました。」
それから子猫は大きな目でエリンさんを見つめてきて、抱っこして欲しいと要求してきたのです。もちろんエリンさんは「No」と言うことはできませんでした。
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「子猫は上気道感染症を患っているため、しばらく入院する必要があります。でもすぐに良くなって、里親探しが始まることでしょう。私は子猫がいつもくっついてくるため、『ボタン』と呼ぶことにしました」とエリンさんが話してくれました。
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ボタンは兄弟の中で一番小さな身体をしていますが、とても大きな心を持って、誰とでも友達になることができます。きっと新しい里親さんともすぐに仲良くなって、たくさんの癒しと笑顔を届け続けることでしょう(*´ω`*)
出典:VitalPetEastex/lovemeow