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歩道の真ん中で助けを求めていた子猫。病気で成長が止まっていた子猫は、手の温もりを感じながら少しずつ成長を始める

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ある日、家の近くを歩いていた女性が、歩道の真ん中にいる小さな子猫の姿を発見しました。子猫は上気道感染症を患っていて、目が開かなくなっていました。女性は子猫に治療が必要だと感じ、地元の保護施設『キティ・オブ・エンジェルス』に連絡をしました。

「女性は子猫の母親が近くにいるかもしれないと思い、しばらく母親が現れるのを待っていましたが、結局母親や兄弟が現れることはありませんでした」と保護施設の創設者のリジー・ルイスさんが言いました。

「子猫は病気を患っていたため、私達はすぐに動物病院に連れていきました。」

『ロッコ』と名付けられた子猫は上気道感染症の治療を行うと、養育ボランティアさんと一緒に家に帰って、24時間体制の看護を受けました。ロッコはとても小さな身体をしていたため、養育主さんの手の平にピッタリと収まりました。ロッコは美味しいミルクでお腹をいっぱいに満たすと、養育主さんに抱きしめられながら眠りに落ちていきました。

ロッコはすぐにハグのとりこになって、養育主さんにたくさんの愛情を求めるようになりました。「ロッコは常に養育主さんの気を引いて、身体を撫でてもらうと幸せそうな姿を見せてくれました。そんな彼の愛らしい姿に、私達は一瞬で恋に落ちました。」

ロッコが保護されてから数日後、養育主さんはロッコの成長が止まっていることに気づきました。ロッコはすぐに動物病院に連れて行かれ、そこで9日間入院することになりました。

ロッコを診察した獣医さんは、ロッコが先天性甲状腺機能低下症により成長ができなくなっているのではないかと考えました。

様々な検査を受けたロッコは、必要な薬を飲み始め、毎日治療を続けました。そんな状況にもかかわらず、ロッコは一瞬一瞬を楽しんでいて、獣医さんやスタッフ達に強い意志を示しました。

スタッフ達はロッコが立ち上がって大きな瞳で見つめる姿が、まるでフクロウの赤ちゃんのように見えました。ロッコはスタッフ達に抱えられるたびに手の中で溶けて、幸せそうにフミフミをしながら眠り始めました。

ロッコが病院にいる間、養育主さんは何度もロッコの元を訪れて、ロッコの様子を見守りました。ロッコは入院中にひとりでご飯が食べられるようになり、日々できることを増やしていってみんなのことを驚かせました。

その後、ロッコは無事に養育主さんの家に戻り、さっそく柔らかい毛布を楽しみ始めました。ロッコは多くの人達に応援されながら前進し続け、以前よりも随分と力強くなりました。ロッコは養育主さんに向かってたくさんのことを話すようになり、部屋の中を好奇心の赴くままに探索して、養育主さんの後を追うようになったのです。

ロッコは非常に魅力的な子猫で、養育主さんの上に登って、両手で柔らかいものをこねるのが大好きです。ロッコは常に注目されたいと思っていて、いつも養育主さんに向かって愛らしい姿でアピールしてくるそうです。

「私達は薬でロッコの治療を続けていて、これまでの数週間で少しずつ良い方向へと向かってきています。彼の全ての問題が解決するまで、私達はこの治療を続けていこうと思います。」

「ロッコは体重が370gほどしかありませんが、私達は彼が今後飛躍的に成長することを確信しています。彼は常に元気に過ごしていて、私達は彼の成長を見守っていけることに喜びを感じています」とリジーさんが話してくれました。

こうして歩道の真ん中で保護されたロッコは、優しい人達のおかげで新たな人生を歩み始めることができました。再び成長を始めたロッコは、これからも確実に成長を続けながら、幸せな未来に向かって歩み続けることでしょう。
出典:kitty.of.angelslovemeow

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