今から2年ほど前のこと、生まれて間もない幼い子猫が野外で発見されました。子猫は独りぼっちで、非常にお腹を空かせていて、必死に寒さと戦っていました。
子猫の元には母猫が戻って来なかったため、子猫の命をつなぐために24時間体制の授乳と世話が必要でした。そんな子猫の窮状を知った保護施設『シャトン・オルフラン・モントリオール』のスタッフは、すぐに行動を起こしました。
「私達は急いで子猫を助けに向かい、施設に連れて帰ってきました」とスタッフが言いました。
「私達は子猫に『ミロ』と名付けました。彼は非常に小さく、体重は僅か102gしかありませんでした。彼は全身が土まみれになっていました。」
ミロは非常に危険な状態だったにもかかわらず、生きたいという強い意志を示しました。スタッフ達は冷たくなったミロの身体を十分に温めてから、哺乳瓶でミルクを飲ませ始めました。「ミロは非常にお腹を空かせていたため、たくさんのミルクを飲みました。」
ミロは僅か2日で体重を35g増やし、お腹を丸くしました。
「ミロが養育ボランティアのミレーナさんの家に行くと、すぐにミレーナさんのことが大好きになりました。ミレーナさんは2時間おきに哺乳瓶でミルクを飲ませて、ミロに生きるチャンスを与えました。」
そんなミレーナさんのおかげでミロは確実に体重を増やしていき、活発に動き回るようになりました。そしてミロは徐々に出来ることを増やしていって、お皿から食べる方法やトイレの使い方も学びました。
ミロが部屋の中を探検するのに十分な大きさになると、好奇心旺盛な冒険好きの性格が現れ始めました。ミロは完全にエネルギーの塊になって、まるで自分が家を所有しているかのように、様々な場所に探索に出かけました。
ミロは高いところに登ったり、部屋の中を楽しそうに駆け回ったりするようになりました。そして遊び疲れると、昼寝をするためにミレーナさんの膝を探し始めました。
「ミロは非常に愛情深く、遊ぶことが大好きで、とても社交的です。彼は人間に注目されるのが好きで、人間を抱きしめることに幸せを感じています。また彼はいつもミレーナさんの後をついて回って、ミレーナさんがパソコンに向かうと『お手伝い』を始めます。
ミロはミレーナさんがしていることの全てを知りたがっていて、まるで小さな上司のように仕事の様子をチェックしています。またミロは抱っこされるたびにゴロゴロスイッチをオンにして、大きな音で喉を鳴らし始めるそうです。
さらにミロが活発に動き回るようになると、ミレーナさんはミロがものを持ってくるのが好きなことに気づきました。ミロは毎日宝探しに出かけて、見つけたものを口に咥えながら近づいてきて、ミレーナさんの足元に置きました。
ミロはオモチャや布切れ、その他ランダムに様々なものを持ってきました。そしてミレーナさんにプレゼントすると、誇らしげな顔でミレーナさんの反応を観察してきました。
ミロは生後4ヶ月で養育期間を終了し、新しい家族と一緒に生涯の家で暮らし始めました。現在もミロは人間とのハグを楽しんでいて、いつも家族の足元に贈り物を届けているそうです。
「ミロは母親のいない状態で保護されましたが、今の彼には愛情深い家族がいて、彼が望む通りの生活を送っています」と保護施設のスタッフが嬉しそうに話してくれました。
出典:Rescuechatonsmontreal
これからもミロはたくさんの愛情を感じながら、大好きな家族の元にいつまでも素敵な贈り物を届け続けることでしょう(*´ω`*)
出典:Rescuechatonsmontreal/lovemeow