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命を救ってくれた動物病院で看護師になった保護猫。弱った動物達に優しく寄り添いながら、多くの命を救い続ける

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ある日、ニューヨークに住む家族が、路上を彷徨い歩く猫の『ウォルター』の姿を発見しました。この時のウォルターの年齢は約7歳で、獣医さんの治療を必要としていました。家族はウォルターを保護すると、地元の保護施設『ロリポップ・ファーム』へと連れて行きました。

「私達の施設に来た時のウォルターは、非常に衰弱していました。彼の全身の毛にはツヤがなく、ノミに荒らされていました。また彼は後ろ足に重度の感染症を患っていました」と保護施設のスタッフが言いました。

またウォルターは失禁をしていて、マンクス症候群のために歩行に問題がありました。「マンクス症候群は遺伝性疾患で、脊椎(せきつい)が短かったり、脊椎骨(せきついこつ)が欠けたりしていて、正常に歩くことができません。ウォルターはその症状のため、トイレを使うことが困難になっていました。」

横になる猫出典:lollypopfarm

ウォルターは多くの健康問題を抱えていましたが、いつも素直で、治療の間も満足そうな姿を見せてくれました。施設の獣医チームはそんなウォルターの感染症を治療して、全てのノミを取り除き、足を強くするために鍼治療を行いました。

「ウォルターは少しずつ気分が良くなり、診療所内に自分のお気に入りの場所も見つけました。そこは麻酔をかけられた動物達が目を覚ますまでの時間を過ごす場所で、床の部分が温かくなっています。」

ウォルターは動物達の手術が終わると、本能的に看護を始めます。またウォルターは子猫の姿を見つけるとすぐに近づいて行って、毛づくろいとハグを始めるそうです。

「ウォルターが診療所に来てから動物達の看護を始めるまでには、それほど長い時間はかかりませんでした」と獣医のアマンダ・エヴァンチックさんが言いました。

特にウォルターは重い病気の子猫やひどく衰弱している子猫を見ると、たくさんの愛情を注ぎ始めます。「ウォルターはかつて自分自身が患者でした。路上で辛い時期を過ごしてきた彼は、運ばれてくる動物達の気持ちがよく分かっているのかもしれません。彼は自ら診療所に留まり、弱った動物達に愛情を注ぎ続けています。」

ウォルターは猫の患者だけでなく、犬やニワトリなどにもたくさんの愛情を注いでいます。スタッフ達はそんなウォルターのことをいつも尊敬しているそうです。

獣医チームは定期的にウォルターの後ろ足を診察して、問題がないかを確認しています。そのおかげでウォルターは快適な生活を送れていて、いつも診療所内を探索しながら、新しい光景を楽しんだり、新しい動物達に会ったりしているそうです。

「私達はウォルターの足を強くすることで、彼の障がいに対処しています。彼はいつもスタッフ達から愛情を受け取って、診療所にやって来る動物達に愛情を返しています。さらに彼は家の無い動物達の世話を積極的に手伝ってくれています。」

そんな愛情深いウォルターは9歳の誕生日を迎えました。その日は施設のスタッフ全員で、ウォルターの誕生日を祝ったそうです。

「ウォルターは既に診療所になくてはならない存在です。彼の誕生日には全部門のスタッフ達が集まって、彼の特別な日をお祝いしました。私達はいつも愛情いっぱいに看護を続けるウォルターに心から感謝しています。」

「きっと病気や怪我から回復した動物達も、ウォルターの温かい愛情に感謝していることでしょう。」

こうして診療所で病気を治してもらったウォルターは、そのまま診療所で暮らし始め、素敵な看護師さんになりました。ウォルターの愛情深い行動に思わず胸が熱くなりますね。
出典:lollypopfarmlovemeow

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