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家の裏にあった箱の中から発見された子猫達。お互いのそばから決して離れることなく、ついにふたりの夢を実現させる

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ある日、生後約3週の子猫の『ビンクス(茶トラ)』と『セイラム』が、家の裏に置かれていたダンボール箱の中から見つかりました。

発見した人は子猫達がひどい状態だったため、すぐに地元の保護施設『ベビー・キトゥン・レスキュー』に助けを求めました。

子猫達の窮状を知った保護施設のキャロライン・グレースさんは、子猫達を引き取ることを申し出て、子猫達を世話することのできる養育主さんを探し始めました。

保護された子猫達出典:monteslittlemonsters

子猫達の身体にはたくさんのノミがついていて、栄養失調と上気道感染症に苦しんでいました。そんな子猫達を養育ボランティアのジェシカさんが迎え入れて、すぐに世話を始めました。

子猫達をお風呂に入れたジェシカさんは、哺乳瓶でミルクを飲ませて身の回りの世話を続けました。また子猫達を安心させるために何度も優しく抱きしめました。

その後、子猫達の病気が治ると、一気にエネルギーが全身から溢れ出してきました。子猫達は目を輝かせながら鳴くようになり、寝床の中を活発に動き回るようになりました。

「しばらく安静に過ごしていた子猫達は随分と気分が良くなりましたが、ビンクスの後ろ足が左右に広がっていることに気づきました」とジェシカさんが言いました。

後ろ足が開いた子猫出典:monteslittlemonsters

ビンクスはスイマー症候群で、他の子猫のように立ったり歩いたりすることができませんでした。そのためビンクスはいつも腹ばいになって移動していました。

ジェシカさんはビンクスの足を矯正するために、1日に数回ビンクスの後ろ足をテーピングで正しい位置に固定しました。「最初は歩き方を覚えるのに苦労していましたが、何度もやっているうちにビンクスはコツを掴んでいきました。」

ビンクスが矯正のために定期的に運動やストレッチを行っている間、セイラムは常にビンクスのパートナーになってサポートし続けました。

「数週間後にビンクスの足を完全に矯正することができました。今の彼は何の制限もなく動き回ることができます。彼は他の子猫と同じように、走ったり、ジャンプしたり、よじ登ったり、追いかけたり、遊んだりしています。」

その後、子猫達が完全に離乳すると、別の養育ボランティアのジェインさんが養育を引き継ぎました。「子猫達は私が今まで出会った中で最も愛情深く、愛らしく、遊び好きです」とジェインさんが言いました。

「子猫達の兄妹の絆は非常に強く、お互いにひとりだけで遠くに行くことはありません。子猫達はいつも一緒に高いところに登ったり、探索をしたり、毛づくろいをしたり、遊び方を教え合ったりしています。」

子猫達は完全に切り離すことのできない存在で、ビンクスの行くところには必ずセイラムも一緒について行きます。

「子猫達は本当に愛らしく、私はふたりを育てるチャンスが得られたことにとても感謝しています。ふたりのおかげで私達の家の中は常にたくさんの笑いと喜びで満たされています。」

その後、子猫達が里子に出る準備を整えると、すぐに素敵な家族が子猫達の元にやって来ました。

少し前に20歳と23歳の愛猫を亡くした夫婦が、新しい猫を迎えるための心の準備ができたため、子猫達に会いにやって来たのです。夫婦は完全に子猫達に魅了されて、ふたりの強い絆に感動しました。そしてふたりが家に連れて帰るべきペアだと確信したのです。

「夫婦は再び家の中が猫達の愛情で満たされることに興奮していました。」

新しい家で『ジュニ』と『オリー』に名前を変えた子猫達は、すぐに新しい生活に溶け込みました。子猫達は興味津々で家の中を探索して、全ての場所を隅々まで調査しました。

そして子猫達は夫婦にピッタリと寄り添ったり、ゴロゴロと喉を鳴らしたりしながら、幸せいっぱいの時間を過ごし始めたのです。

こうして優しい人達のおかげで元気を取り戻した子猫達は、生涯の家で新しい人生を歩み始めることができました。子猫達は一緒に過ごせる時間を大切にしていて、いつも同じベッドを共有したりしながら、幸せそうに愛情を注ぎ合っているそうです。
出典:monteslittlemonsterslovemeow

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