ある日、『ムース』と名付けられた子猫が母親や兄弟と離ればなれになっていたところを保護されて、地元の保健所に運ばれてきました。ムースは見知らぬ環境の中で孤独と恐怖を感じながら、誰かが助けに来てくれるのをケージの中で待っていました。
そんなムースの話を聞いた保護団体『マーフィーズ・ロー・アニマルレスキュー』の創設者のサラ・ケリーさんは、その日のうちにムースを迎え入れることを決めました。そして養育ボランティアのモニカさんが、保健所へと急いで向かいました。
「私達は保健所が閉まる直前の午後4時半にムースの元に着きました。彼は少し臆病でしたが、私達に引き取られることを恐れてはいませんでした」とモニカさんが言いました。
モニカさんはムースがリラックスできるように、居心地の良い部屋を用意しました。そして、モニカさんがムースを置いて部屋を出てようとすると、ムースが小走りで走ってくる姿が見えました。「ムースは私の足に寄りかかると、撫でて欲しそうにしてきました。家に着いたばかりの子猫にそんなことをされたのは初めてのことでした。」
ムースはモニカさんの家にすぐに馴染んで、最初からたくさんの感謝と愛情を示しました。ムースはまるで小さな影のようにモニカさんの後をついて回って、いつも気を引こうとしてきました。そんなムースがお風呂に入ってさっぱりすると、すっかりリフレッシュして、さらに元気な姿を見せてくれました。
「ムースをお風呂に入れても全く怖がったりしませんでした。」
保護から数日のうちにムースの個性は開花して、元気いっぱいに部屋の中を駆け回るようになりました。
「ムースの全身からはエネルギーが溢れ出していて、いつも新しい場所を探索したり、全てのことを遊びに変えたりしています。そんな無邪気なムースですが、先住猫とやりとりする時は思慮深い節度ある行動を見せてくれます。ムースは熱意と礼儀正しさが見事に融合しています。」
ムースはいつも元気いっぱいで遊びたい気持ちが溢れています。ムースは目に見えない敵に飛びかかったり、自分のシッポを追いかけたり、興奮して転げ回ったりしながら無邪気に遊んでいます。ムースは毎日大きな瞳を輝かせながら、常に次の冒険を探しているのです。
抑えきれないエネルギーに突き動かされているムースは、家の中を駆け回って様々なイタズラを実行しています。
「ムースは物陰に隠れて突然飛びかかってきたり、小さなボールでサッカーをしたりするのが好きですが、どうやら羽のオモチャはそこまで好きではないようです。彼は高いところに登るのが好きで、椅子やキャットタワー、巻かれたラグマットや私の足をいつも楽しそうに登っています。」
この家には窓辺で日光浴をするのが大好きな先住猫の『モジー』が暮らしているのですが、ムースはモジーの境界をいつも尊重しています。そのためムースが窓の外の景色を楽しむ時は、モジーの近くのハンモックに腰を掛けて、ふたりで静かに窓の外を眺めているそうです。
「ムースはモジーに敬意を払っていて、他の子猫のように飛びかかったりしません。モジーに自分のことを歓迎してくれる気持ちを持ち続けてもらいたいムースは、窓辺はモジーの縄張りだということをしっかりと理解していて、モジーが外の景色を共有してくれることにいつも感謝しています。」
ムースは頭の上に屋根があり、愛情深いモニカさんに世話をしてもらえることに喜びを感じています。家に来てからあまり時間が経っていないムースですが、もう既に家族の元にたくさんの幸せを運んできました。
ムースは安全な家の中での生活がとても気に入っていて、本来の自分を完全に開花させたのです。
「ムースはとってもフワフワで、魅力的で、楽しい性格の持ち主です」とサラさんが話してくれました。
ムースは毎日思いっきり遊んで疲れると、まるで素敵な暮らしに感謝するかのようにモニカさんに寄り添います。ムースはこれからもたくさんの愛情を感じながら、幸せに満ちた毎日を送っていくことでしょう(*´ェ`*)
出典:murphyslawanimalrescue/lovemeow