人生に、もふもふを。

飼い主さんの心の病を支えるために、一緒に大学に通い続けてきた猫。飼い主さんと一緒に大学を卒業する!

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猫の『セーラム』は7週齢の時に2本の足が骨折した状態で保護されました。セーラムは獣医さんの元で治療を行い、元気な状態に戻ることができました。その後、セーラムは新しい家族の元で、とってもヤンチャで自信に満ち溢れた猫へと成長しました。

「セーラムは毎朝決まった時間にご飯を用意しないと、私の上に座って顔を叩いたり、髪を引っ張ったりしてきます」とセーラムのお母さんのヘイリー・ウィーダーさんが言いました。

「セーラムはいつも家の中を歩き回り、私達全員にニャーと話しかけて、バスルームまで私達のこと追いかけてきます。私達が彼のことをかまってあげられなかったり、何か気に入らないことがあると、彼は窓辺やテーブルの上の植物を落として、大きな混乱を引き起こします。」

セーラムはワガママな性格ですが、家族の気持ち、特にヘイリーさんの気持ちにとても調和しています。そのためセーラムが成長するにつれて、ヘイリーさんはセーラムに救われていることを強く感じるようになっていきました。

「私の体調の悪い日やパニック発作を起こしている時、セーラムは決まって私の上に座って、喉を鳴らしながら私の足をこね始めます。彼を家族に迎えてから約1年が経ちましたが、彼の存在は私の気持ちを落ち着かせ、快適な時間を過ごすことができています。」

大学4年になったヘイリーさんは、心の安定のために常にセーラムの存在が必要だということに気づきました。そのためセーラムは正式に『ESA(エモーショナル・サポート・アニマル)』になったのです。

ESAとは心理的に不安定で、動物がいないと精神を安定させることができない人達が一緒に暮らす動物のことです。精神科のお医者さんの診断によって、ペットを飼えない場所に住めたり、動物を連れて行けない場所に連れていくことができるようになります。

「セーラムはすぐに大学のちょっとした有名人になりました。私達が一緒に歩いたり、猫用のベビーカーを押していると、みんなが足を止めて、彼に話しかけたり、撫でたりしてきます。」

そしてついにヘイリーさんが卒業の時期を迎えた時、ヘイリーさんはこれまでのように、セーラム無しでは卒業式に参加することができないことを知っていました。またヘイリーさんと一緒に大学生活を送ってきたセーラムにとって、ヘイリーさんの大学卒業は自分にとっても大学卒業の意味を持っていました。そこでヘイリーさんはセーラム用の帽子とガウンを手に入れて、セーラムと一緒に卒業式に参加することに決めたのです。

卒業式はコロナウィルス予防のため、車の中での式典なりました。セーラムはヘイリーさんの特別な日の一部になれたことに満足して、誇らしげに車の中で卒業式を迎えました。

「周りにいた人達みんながセーラムの卒業式の服装を褒めてくれました。それは本当に全てが上手くいきました。私達は卒業式を心から楽しんで、お祝いをすることができました」とヘイリーさんが嬉しそうに話してくれました。

ヘイリーさんが初めてセーラムに会った時、ヘイリーがこれほどまでに自分の人生を助けてくれるとは想像もしていませんでした。でもセーラムはヘイリーさんの愛情に大きな幸せを感じていて、ヘイリーさんにたくさんの恩を返し続けているのです。
出典:legs4salemthedodo

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