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子供達と一緒にコッソリと地下室に忍び込んでいた母猫。保護先で迷子の子猫を温かく迎え入れ、我が子と同じ愛情を注ぐ

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ある日、ニューヨークに住む家族が、家の地下室で猫の親子の姿を発見しました。まさかそんな場所で猫と遭遇するとは思っていなかった家族は、予想外のことにとても驚いたそうです。

家族は最初、母猫がとても人間慣れしていたため、誰かに世話をされているのかもしれないと思いました。しかし、母猫のことを色々な人に聞いて回りましたが、誰も自分の猫だと言う人は現れませんでした。どうやら母猫は野良猫だったようで、安全な場所を探して地下室に忍び込んだようです。

家族は猫を飼うことができなかったため、親子を保護すると、地元の保護施設へと連れて行きました。

その後、施設のスタッフから養育ボランティアのジェス・トーレンさんの元に連絡が入りました。ジェスさんは快く親子を迎え入れて、母猫に『クラウディア』と名づけました。

「親子がいた地下室は子育てには適さない場所でした。私は親子に安全な場所を用意することができて、とても嬉しく思っています」とジェスさんが言いました。

保護されたばかりのクラウディアは疲れ切っていましたが、安全に子育てができる場所に来られて、とても幸せを感じていました。クラウディアはたくさんのご飯を食べると、暖かいベッドの中で子猫の『カッシア』と『イギー』にピッタリと寄り添いました。

その後、新しい環境に安心したクラウディアは、これまでの睡眠不足を取り戻すかのように、深い眠りに落ちたそうです。

「クラウディアは子猫達にいつも寄り添っています。彼女は注目されることとお腹をマッサージされることが大好きです。彼女はとっても人間好きで、私の後を追いかけてきて、嬉しそうに喉を鳴らしてきます。」

「クラウディアは素晴らしいお母さんで、いつも熱心に子育てをしています。彼女は子猫達を守るために、身の回りの音に敏感に反応しています。でもその音が危険でないと分かると、すぐに落ち着きを取り戻します。」

それから2週間後、別の場所で見つかった迷子の子猫が保護施設へとやって来ました。

「子猫は岩の下でひとりになっているところを発見されました。私はその時、別の保護子猫を育てようとは考えていませんでした。でも子猫が僅か3週齢で、1日に何度もミルクを飲ませる必要があったため、施設のスタッフ達は私のところに連絡をしてきました。」

連絡を受けたジェスさんは、子猫を預かることに決めました。

ジェスさんは子猫を自宅に連れて帰ると『ルシア』と名づけました。ジェスさんはルシアに病気がないかを確認している間、クラウディア達とは別の部屋で2〜3時間おきにミルクを飲ませ続けました。育ち盛りのルシアはいつもたくさんのミルクを勢いよく飲んでいたそうです。

それから10日後、ルシアに病気がないことが分かると、ジェスさんはルシアをクラウディアに紹介してみました。するとクラウディアはすぐにルシアを自分のベッドに連れて行き、さっそく毛づくろいを始めたそうです。またルシアの方も新しいお母さんと兄弟ができたことに、とても幸せを感じているようでした。

「クラウディアは本当に優しい猫です。きっと彼女を迎える家族の家には、たくさんの幸運が舞い込んでくることでしょう」とジェスさんは嬉しそうに話してくれました。

こうして人間との生活を始めたクラウディアと子猫達は、もうご飯や避難場所のために路上を彷徨い歩く必要はありません。安全な家で暮らし始めた親子には、愛情いっぱいの幸せな未来が待っているのです。
出典:kittenbnblovemeow

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