庭に迷い込んだ空腹の猫を放っておけず、路上の生活から救い出した家族。猫のお腹の中にいた赤ちゃん達の命も救う

カナダのモントリオールに住むステファニーさんと母親のヨハンナさんは、自宅近くでTNR活動(野良猫の不妊去勢手術を行い、元の場所に戻す活動)を行い、人間と一緒に暮らせる猫には新しい家を見つけてきました。

そんな二人の住む家の庭に、ある日1匹の猫が姿を現しました。

その猫は今年の初め頃に家の近くに現れて、食べ物を探して彷徨い歩いていました。猫は人間に近づこうとしませんでしたが、二人が用意した美味しそうな食べ物には抵抗することができませんでした。

その後、ステファニーさんは猫が妊娠していることに気づきました。

猫は庭を訪れるたびに徐々に二人のことを受け入れていき、家の中に誰かの姿を見つけると、鳴いてくるようになりました。ステファニーさんは猫が来たことに気づくと、いつも窓の方へと駆け寄っていったそうです。

それ以降も二人が猫の世話を続けると、猫はさらに二人に近づいてくるようになりました。

そしてある日、二人は猫を保護するために捕獲器を設置しました。猫はその周りを2〜3周すると、最後は捕獲器の中へと入っていったそうです。

ステファニーさんが猫を自宅に連れて帰ると、猫は家の中が気に入ったようで、すぐに落ち着き始めました。猫は随分とフレンドリーになっていて、二人が食べ物とベッドを用意してくれたことにとても感謝しているようでした。

二人は出産間近の猫のために、保護施設『シャトン・オルフラン・モントリオール』に助けを求めました。その後、養育ボランティアのメリッサさんが猫を引き取りに来て、『スーキー』と名づけたそうです。

「スーキーはメリッサさんの家で快適な場所を見つけて、すぐにそこで落ち着きました」と保護施設のセリーヌ・クロムさんは言いました。

スーキーは到着してすぐに喉を鳴らし始めて、翌日になると出産の準備に入りました。

そしてスーキーは無事に、自分によく似た5匹の子猫達を出産したのです！

「私達はスーキーの出産が近いことを知っていましたが、こんなに早く出産するとは思っていませんでした。彼女が家に落ち着いてすぐに出産したため、私達はとても驚きました。」

こうしてスーキーは優しい人達のおかげで、危険な屋外ではなく、安全な家の中で大切な子猫達を出産することができました。メリッサさんは毎日子猫達の体重を計りながら、成長が遅れている子猫には栄養を補っているそうです。

「通常、兄弟よりも身体の小さな子猫はミルクをたくさん飲めない場合があります。でも幸いなことに今の子猫達には、シリンジでミルクを飲ませてくれる優しい養育主さんがいます。」

少し前まで野外で暮らしていたスーキーですが、もう食べ物や避難場所を探して、街中を彷徨い歩く必要はありません。スーキーは現在、優しいメリッサさんに見守られながら、大切な子猫達に全ての力を注いでいるのです。

これからも猫の親子はメリッサさん達にたくさんの愛情を注がれながら、安全な家の中で幸せな毎日を過ごしていくことでしょう(*´ω`*)
出典：Rescuechatonsmontreal／lovemeow