人生に、もふもふを。

動けないほど弱っていた唯一生き残った子猫。決して諦めなかった人達のおかげで命を繋ぎ、元気に跳ねる姿に胸が熱くなる

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子猫の『ケケ』は生まれてすぐに大変な時期を過ごしました。ケケは9匹の生まれたばかりの子猫達と共に保護されて、保護団体『ブランディワイン・バレー・SPCA』の施設に運ばれました。母猫は既に亡くなっていて、子猫達全員がひどい状態に陥っていました。

その後すぐに、生まれたばかりの子猫を専門に預かっている養育主さんが、10匹の子猫達の世話を引き受けました。しかし、子猫達の命を繋ぐために全ての力を注ぎましたが、悲しいことに生き残ったのはケケだけでした。

ケケは不安定な状態が1週間続き、いつ命を落としてもおかしくない状況でしたが、養育主さんや獣医さんの力を借りながら何とか命を繋ぐことができました。

生まれたばかりの子猫出典:tailshigh

その後、ケケは別の養育主のケイシーさんの家に移って、そこで治療が続けられました。ケケはまだ危険な状態を脱しておらず、しばらくすると深刻な変異の兆候が現れ始めました。それは骨折や骨の脆さ、そして発達の遅れなどでした。

専門医の診察の結果、ケケの骨はとても脆くて異常な形状をしている『骨形成不全症』という非常に稀な病気の可能性があると診断されました。この病気は治療法がなく、これまでに多くの困難を乗り越えてきたケケにとって、非常に残酷な診断結果でした。

「私達はケケの命を繋ぐために、あらゆる可能性を諦めずに模索することを心に誓いました」と保護団体のスタッフが言いました。そしてその思いが全てを変えました。

その後さらに専門的な検査を続けた結果、以前よりもはるかに希望に満ちた事実が明らかになりました。ケケの骨が脆かったのは、治療不可能な遺伝性疾患によるものではなく、深刻なビタミンDの欠乏が原因で、治すことが可能だということが分かったのです。これはケケに与えていた粉ミルクに問題があり、その粉ミルクはメーカーがリコールを行なって、自主回収が始まったそうです。

見上げる子猫出典:tailshigh

数週間の間、ケケの世界は非常に狭い範囲に限定されていました。ケケの骨が非常に脆く、僅かな動きでも骨折する恐れがあったため、ケイシーさんはケケを柔らかい毛布を敷き詰めた保育器の中で育て、普段の生活の中でよくある衝撃から体を守りながら過ごさせました。

そして、新しいミルクと適切な栄養が静かに効果を発揮し始め、ケケは少しずつ変わっていったのです。

最初の兆候はとても嬉しいものでした。それはケケが保育器から完全に自力で這い出たことで、誰もがそれを成し遂げるとは思っていませんでした。さらにそれから間もなくして、スタッフ全員が忘れられない出来事が起こりました。ケケが初めて走ったのです。

「子猫がタオルの上を素早く移動することは大したことではないように聞こえるかもしれませんが、ケケにとっては非常に大きなことでした。」これまであらゆることから守られてきたケケにとって、そのスローモーションの走りは大きな一歩だったのです。

見つめる子猫出典:tailshigh

そこから次々と良い変化が起こり始めました。ケケはもっと動けるようになって、体が強くなり、元気いっぱいになりました。さらにウェットフードも食べられるようになって、以前は体の不自由さから不安だったトイレも自分で使えるようになり、オモチャがとっても楽しいものだと気づきました。

ケケは回復の途中でお姉さんのような存在にも出会いました。それは『クララ・ボウ』という名前のサビ猫で、ケケのことを温かく迎え入れてくれました。クララ・ボウがいつもそばで手ほどきをしてくれたおかげで、ケケは少しずつ普通の子猫の生活がどのようなものかを理解していきました。

生後10週間になる頃には、ケケはお気に入りのネズミのオモチャを見つけ、普通の散歩では物足りなくなっていました。「ケケが走り回る姿は、ついにウサギが飛び跳ねるようなレベルになりました」とケイシーさんが言いました。

今のケケの姿を見ていると、かつての弱々しかった姿が想像できないほどです。ケケは痛みや不安を感じることなく歩き回って、追いかけっこをして、ピョンピョンと夢中で飛び跳ねています。そんなケケのそばにはいつもクララ・ボウの姿があり、ケケを優しく毛づくろいしたり、殻を破る手助けをしたりしながら、ケケのことを見守り続けているのです。

優しい先住猫と一緒の子猫出典:tailshigh

ケケの前足にはまだ若干の異常が残っていますが、この時期の子猫の骨は常に成長と再形成を行なっているため、日を追うごとに強くなって、今後も改善していくことが期待されています。今のところ前足の問題は、ケケの行動を少しも鈍らせていないそうです。

ケケの大きな変化は、答えを探し続けることを決して諦めなかった人達のおかげで実現しました。保護団体のスタッフ達はケケをここまで支え続けてくれたケイシーさんや、自分達の活動をいつも支えてくれる獣医さん達に心から感謝しているそうです。

大きく成長した子猫出典:tailshigh

「かつてはあらゆることから守ってもらわなければ生きていけなかったケケが、今では大きな喜びを感じながらこの世界を歩き回っています。その姿を見るのは本当に特別なことです」とケイシーさんが嬉しそうに話してくれました。

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