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人間をとても怖がり、威嚇を続けていた子猫。初めてのハグに幸せを感じると、人間への強い恐怖心が愛情へと変わる

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ある日、カナダのブリティッシュコロンビア州サーモンアームの工場地帯で、4週齢の2匹の子猫が見つかりました。子猫達を見つけた工場の従業員は、すぐに地元の保護施設『シャスワップ・ポーズ・レスキュー・ソサイエティー』へと連絡をしました。

「子猫達を見つけた従業員は、私達の施設へと連絡をしてきました。私はすぐに子猫達を引き取りに向かいました」とスタッフのケルシーさんは言いました。

ケルシーさんが到着するまでに、従業員の1人が片方の子猫に恋をして、そのまま子猫を家族に迎えることに決めました。しかし、もう片方の茶トラの子猫は人間を非常に怖がっていて、誰も近づかせようとはしませんでした。子猫は「シャー!」と大きな声で威嚇して、爪で引っ掻こうとしたり、噛みついたりしようとしてきたのです。

「私はこれまでに野生的な猫達と何度も接してきたため、子猫を抱きしめることは怖くありませんでした。」

ケルシーさんは威嚇してくる子猫を掴むと、そのまま腕の中に入れました。子猫は最初抵抗しようとしましたが、それが無駄なことだとすぐに分かったようで、その場から逃げようとする気持ちが急速に弱まっていきました。

「一度私の腕の中に入った子猫は、私が何も恐れておらず、不安を抱いていないことに気づいたようです。そのため子猫は少しずつ大人しくなり、落ち着いていきました。」

ケルシーさんは子猫を車の中へと連れていき、膝の上に乗せました。子猫はまだ少し緊張していましたが、すぐに落ち着き始めました。「子猫は膝の上から逃げようとせず、しばらくすると自分の方から擦り寄ってきました。きっと子猫はこの日初めて、人間に抱きかかえられたのだと思います。」

子猫がケルシーさんのことを安全だと感じた時、子猫はさらに長い時間、ケルシーさんに寄り添うことに決めました。「私が子猫にキスをして、身体を撫でてあげると、さらに子猫の様子は変わっていきました。少し前まで怯えていた子猫は、とても幸せそうな姿を見せてくれるようになりました。」

ケルシーさんはそのまま子猫を養育主さんの家へと連れて行き、子猫に『オスカー』と名づけました。オスカーはお風呂で綺麗になって、たくさんのご飯を食べると、とても満足そうな表情になったそうです。そして家の中に快適さを感じたオスカーは、室内生活を楽しみ始めて、自分の殻から徐々に出てきたのです。

それから1週間で、オスカーは大きく変わりました。オスカーはもう何も恐れておらず、物音に驚いたり、威嚇してくることは無くなりました。

「オスカーはとてもお茶目で好奇心が強く、オモチャと自分のシッポを見つけた時に、私達を笑わせてくれました」と保護施設の代表のバーブ・ゴスランさんは言いました。

オスカーは昼寝がしたくなると、いつも膝の上に登ってきます。そこはオスカーにとって一番安全で、幸せを感じる場所なのです。

保護から数週間の間に、オスカーはすくすくと成長しました。オスカーは人間のことが大好きで、いつもハグをするために、ケルシーさんの腕や膝に飛び込んでくるそうです。

「オスカーは人間を信頼することを学びました。彼がもう少し成長したら、新しい里親さんの家へと旅立っていきます」とケルシーさんは話してくれました。

オスカーは現在、飛躍的に成長を続けていますが、決して変わらないものがあります。それは初めて抱っこされた時からずっと、人間のハグが大好きだということです♪

オスカーは新しい家に行っても、幸せいっぱいにハグを続けることでしょう。そして新しい家族の元にも、たくさんの幸せと笑顔を届け続けることでしょう(*´ω`*)

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